【スーパーリアル麻雀 LOVE♥2~7! | Switch】評価・レビュー 歴代タイトルが1パッケージで遊べる人気脱衣麻雀シリーズの移植集大成

総評
歴代6タイトルが1パッケージで遊べるSwitch移植シリーズの集大成。新規作成箇所の追加に加えて、過去の移植作も演出が強化されており、シリーズファンから新規の人まで幅広くおすすめできる作品です。
良かったところ
1本でシリーズ作品をほぼ全て楽しめる
高解像度化された「PV」アニメーション
家庭用ゲームの限界に挑む脱衣シーン
5
A+
ジャンル ごほうびアニメと2人打ち麻雀
ハード Nintendo Switch
発売日 2020年4月23日
発売元 シティコネクション
開発元 マイティークラフト(移植)
セタ(開発)
公式サイト リンク

 歴代タイトルが1パッケージで遊べる脱衣麻雀「スーパーリアル麻雀 LOVE♥2~7!」のレビュー記事です。

 過去に移植された5~7作目に加えて、2~4作目の全6作品が遊べる本作。1本で歴代タイトルをほぼ全て楽しめるため、シリーズファンから新規の方までおすすめしやすいです。Switch初移植となる「スーパーリアル麻雀グラフィティ」が収録されているだけでなく、過去に移植済の「PV」は、アニメーションが高解像度化されています。更に、表現規制が家庭版の限界ギリギリまで調整されており、満足度の高い作品に仕上がっていました。

歴代タイトルが1パッケージで遊べる移植作の集大成

 本作には、2019年に移植された「PV」「PVI」「P7」に加えて、「PII」「PIII」「PIV」が遊べる「スーパーリアル麻雀グラフィティ」の4作品6タイトルが収録されています。オムニバスタイトルがオムニバスタイトルに含まれている、移植の集大成といえる作品です。作品の選択画面は新規に作成されており、登場するヒロインたちのSDキャラがかわいく描かれています。

新規移植となる「スーパーリアル麻雀グラフィティ」

 「PII」「PIII」「PIV」が収録されたオムニバスタイトル。この作品の存在によって、オムニバスタイトルの中にオムニバスタイトルが入る面白い状況になっており、各タイトルをプレイするにはタイトル選択画面を2個通る必要があります。

 ベースとなったセガサターン版は1995年に発売ですが、「PII」「PIII」はどちらも80年代にアーケードで稼働していたタイトルなので、良くも悪くも往年の作品という雰囲気です。脱衣シーンのアニメーションは、できる限り現代の解像度に最適化している感じでしたが、流石に30年以上の差を埋めるには限界があります。かといって、描き直してしまうと懐かしさも薄れてしまうため、これはこれで良いという印象でした。

 過去のSwitch移植作品に比べて、表現規制を限りなく控えめにしている点も好感触。クリア後のエンディングで見られるイラストもしっかりと収録されており、脱衣シーンと併せて眼福です。よく見てみると、水着部分の胸部といった細かいところも修正されているようでした。

 2019年に移植された「PV」「PVI」「P7」に関しては、個別にレビュー記事を書いているので、併せてチェックしていただけると幸いです。

不満を感じていた「PV」のアニメーションが高画質化

 2019年に移植された「スーパーリアル麻雀PV」での数少ない不満は、アニメーションの画質が荒いことでした。25年前の作品をそのまま移植していたため、仕方ないとはいえ、欲をいえば高画質化していてほしかったです。同じような声が多かったのか、本作では「PV」のアニメーションが高解像度版に作り直されています。シリーズの中で最も好きな作品なので、この対応はとてもうれしかったです。同時に、暗くて黒潰れ気味だった明るさも調整されており、文句なしの仕上がり具合でした。

DL版を超えてギリギリまで攻める「PV」の脱衣シーン

 DL版の時点でもかなり攻めていると感じた「PV」の脱衣シーンは、パッケージ版で限界ギリギリまで表現規制がカットされました。「スーパーリアル麻雀グラフィティ」と同じように、隠す光が限りなく細くなっており、場面によっては光の線が途中で消えています。ギリギリになるほど興奮が増すことはもちろん。規制に関係のない見える部分も増えるので、より演出を堪能できるようになりました。既にDL版を購入済という場合でも、再プレイするだけの価値があります。

さいごに

 「スーパーリアル麻雀グラフィティ」のSwitch移植版を遊ぶには本作しかないですが、「PV」の高解像度化や脱衣シーンの調整もあるので、「PVI」「P7」だけ遊べれば良いという場合を除いて、パッケージ版1択という感触です。私自身、過去の移植を全て購入していたため、発表当初は「スーパーリアル麻雀グラフィティ」のDL版を普通に発売してほしいと考えたものの、実際に遊んでみると買って良かったと感じる作品でした。