ジャンル | ホラーアドベンチャー |
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ハード |
PlayStation Vita PlayStation 4 Nintendo Switch |
発売日 | 2017年6月1日 |
発売元 | エクスペリエンス |
開発元 | エクスペリエンス |
公式サイト | リンク |
プレイ時間 | ストーリークリアまで7時間 |
エクスペリエンスがおくるホラーアドベンチャーゲーム「死印」のレビュー記事です。
死へのカウントダウン「シルシ」に抗うため、様々な怪異と対峙する本作。懐中電灯を頼りに進んでいく心霊スポット調査や、命を賭けた選択イベントなどを乗り越えながら、秘められた謎に迫っていきます。謎解きが丁寧に作られている印象で雰囲気も良かったのですが、ボリュームが少ないことや余り怖さを感じなかったことから、ホラーゲームとしては物足りない作品でした。
目次で流し読み
生き残るために怪異の謎を解き明かしていくストーリー
徐々に記憶を失っていき、やがては原因不明の死を遂げてしまう「シルシ」を題材としてストーリーは、主人公と西洋人形、そして複数人の印人によって描かれる物語です。プレイヤーは各章に登場する印人から1人を選んで、心霊スポットへ赴き、シルシの秘密と生き残るための術を探します。
ボリュームはスムーズにクリアすれば7時間前後と控えめで、プレイヤーの選択によっては、ほとんど出番のない印人も発生します。先の読みやすい展開で、アッと驚くような展開は少ないものの、シルシを刻まれた印人が徐々に記憶を失っていく設定をうまく活かした内容でした。
懐中電灯を頼りに進んでいく心霊スポット調査
舞台となる心霊スポットは区画に分けられており、連結された区画をたどりながら探索を進めていきます。各区画には、懐中電灯で照らすことによって見つけられるアイテムやヒントが点在。見逃さないよう、入念に調べながら進むことになります。必然的に探索は歩みが遅くなりがちですが、懐中電灯で照らせる範囲は広めに設定されているため、余りストレスには感じませんでした。
探索するポイントによっては、所持しているアイテムの使用や、特定の印人を連れていく必要があります。謎解き要素になりますが、どこかに必ずヒントが用意されているため、集めた資料を見返して考えることで解決。難しくて詰まってしまうほどの難易度ではありません。
調査を進めていくと、生死を賭けた選択「デッドリーチョイス」が発生します。間違った選択を選んでしまうと、制限時間の減少か1発でゲームオーバー。こちらも基本的にはヒントを頼りに回答する問題ばかりです。もしゲームオーバーになってもリトライできるのですが、デッドリーチョイス発生時の演出が長くてスキップ不可のため、間延びしていた点は残念でした。
ストーリー分岐も発生する怪異との対決
各章の終盤には、怪異との直接対決が用意されています。探索で集めたアイテムを駆使して、同行している印人と一緒に怪異に立ち向かいます。距離によって使用できるアイテムが変化したり、印人によって違う効果を発揮するアイテムがあったりと、対決時に選べる選択肢も豊富です。
怪異を撃退する方法は、1つだけとは限りません。クリアするだけなら簡単ですが、結果によっては誰かが犠牲になるといったストーリー分岐が発生するため、倒し方を模索する要素も秘められています。複数のヒントや手持ちのアイテムから、正しい選択を導き出すのも面白さの1つになっていました。
ホラーゲームとしての怖さは今ひとつ
雰囲気を最大限に楽しむため、真っ暗にした部屋で1人遊び続けましたが、大して怖いという印象は感じませんでした。章ごとに異なる怪異が登場したり、凄惨なイベントスチルが豊富に用意されたりするものの、プレイヤーが行うことは同じことの繰り返しなので、遊び続けると慣れてしまいます。
探索時の移動や演出が必要以上にゆっくりなため、普通に遊んでいるだけでも溜めが長すぎて、恐怖に迫られるような怖さも薄かったです。心霊スポットからは、いつでも自由に脱出して拠点へ戻ることが可能なので、精神的にかなり余裕を持って進めたことも怖さを感じさせない要因でした。
機能追加や各種調整のアップデートパッチを配信予定
アップデートによってより良い作品になるのは歓迎ですが、発売日にパッチ配信の予告だけされたのは、少し複雑な気分でした。第1弾は発売日の翌日に配信されたとはいえ、1日遊ぶだけでかなり進めてしまうボリュームのため、興味を持って発売日に買ったら残念なパターンです。
第2弾は体験版からのフィードバックということで、「バックログ機能」「移動速度」「演出時間」などを追加・調整。作品に対する印象が大きく変わりそうな内容のため、こちらも発売日に欲しかったです。レビューとしても、今後直される予定の不満を書くことになるため、残念に感じます。
さいごに
現在、第1章を最後まで遊べる体験版が配信されており、基本的なゲームフローや雰囲気を楽しむことが可能です。第2章以降も大きな変化は少ないため、良くも悪くも製品版の面白さを正確に体験できます。興味を持っている方は、製品版のつもりで体験版を遊んでみることをおすすめします。
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