【Z/X 絶界の聖戦】プレイ感想 序盤は高評価だが先行き不安

3キャラ目プレイ時点での感想です

 1キャラのクリア時間は5-7時間と言ったところ。好きなキャラから自由にプレイ可能、所有カードも全キャラ共有でストレスの少ない仕様の反面、1キャラ毎のストーリーが長く戦闘も多いので、ちょっとマンネリし始めてきました。戦闘システム自体は出来が良くて、カードゲームとしては良作品。

5人の主人公によるオムニバス ストーリー

 それぞれが独立したストーリーとなっており、深く関わり合うキャラもいれば、殆ど絡まないキャラも居ます。1キャラをクリアしただけでは謎が多く残る内容で、各キャラクターの視点から世界に起こっている異変を追う、オムニバス形式。途中で自由に切り替える事も出来るので、ザッピング風に遊ぶことも可能です。

二つのゲーム要素で難易度の高い戦闘システム

 一つは、マップ上に存在する野良ゼクスやゼクス使いと戦うカードバトル。初期ライフがステージをクリアするまでリセットされない仕様なので、立ち回りが難しいです。なるべく被ダメージを抑えて戦わなければ、連戦の途中でライフ不足に陥ってしまいリトライになりかねません。

 もう一つのチェインシステムは、マップ上での領地の奪い合いです。多いほどボーナスを得られるので、被ダメを抑えるための必須要素。領地を増やすにはスキルが重要となっており、多くのスキル発動条件をクリアするデッキを組むか、カードバトルをメインでデッキを組むかも、悩ましいポイントです。

意外と奥が深い、最大20枚のデッキビルド

 20枚と聞いてプレイ前は少なく感じていたのですが、実際に遊んでみると程よいバランス。それに合わせたアレンジルールも面白く、先に挙げたスキルとの兼ね合いもあって、デッキの選択肢は幅広いです。組むための指標や自動ビルドなど、一通りの機能も揃っているので、カードゲームに慣れていない方でも簡単にデッキを組み上げる事が出来ます。

1キャラ目と2キャラ目以降の面白さが大きく違う問題

 本作では、キャラのレベルは所有カード数に依存しており=カード共有の仕様上、全キャラ共通レベルとなっています。このレベルが1キャラクリアするだけで最大まで上がるのは感心しない。2キャラ目は開始時点でレベル最大。カードも一通り揃っており育成要素が殆ど有りません。少ないカードで試行錯誤しながらクリアした1周目と大違い。

 しかも、いくらデッキが強化されてもバトルは毎回カードを引くところから始まるため、戦闘時間は強さに反比例しません。これが繰り返されると、だんだんマンネリして作業になってくるミッション。バトル自体は歯応えがあって面白いので最後まで楽しめるとは思いますが、最終的なゲームに対する評価がどうなっているかは未知数です。