ジャンル | RPG |
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ハード | Nintendo 3DS |
発売日 | 2016年7月16日 |
発売元 | レベルファイブ |
開発元 | レベルファイブ |
公式サイト | リンク |
プレイ時間 | ストーリークリアまで32時間 |
今度の舞台は日本を飛び出しUSAへ!妖怪ウォッチシリーズ最新作「妖怪ウォッチ3 スシ」のレビュー記事です。
身近な日常系から、海外ならではのダイナミックなストーリーへとパワーアップした本作。2人の主人公を切り替えながら進むことで、日本・USAどちらも楽しめるようになっており、メリケン妖怪の登場など様々な面白さが追加されています。ナンバリング3作目ながらも、プレイヤーを全く飽きさせない良くできた作品です。
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日本とUSAを行き来しながら進める2つのストーリー
男の子・女の子、2人の主人公を切り替えながら、USAと日本のストーリーを平行して楽しめます。2つのストーリーは「ようかいパッド」を通じてリンクしており、行き詰まったときはもう1つのストーリーからヒントを得るなど、頻繁に視点を変えて進めるザッピング形式です。
男の子のストーリーは、舞台が海外ということで、日常感はなくなってしまったものの、代わりにアミューズメントパークのような雰囲気が魅力になります。海外らしいミステリー体験やメリケン妖怪たちが登場して、日本では体験することのできなかった新しいストーリーが展開されました。
女の子のストーリーは、これまでのシリーズと同じ舞台でありながら、趣味や相棒の違いで方向性が大きく変化。一部のエリアが制限されていることを除けば、前作と同程度のフィールドが用意されているため、USAと日本を併せて行動範囲は2倍近くまで広がっています。
「ともだち妖怪」や「妖怪ウォッチ」のランクが主人公ごとに管理されており、序盤~中盤はいろいろと二度手間が発生してしまう点は少しストレスを感じます。しかし、中盤以降は共有されることによって円滑に遊べるため、かなり気軽にストーリーを進めていくことができました。
戦況に応じて妖怪たちを移動させる新たなバトルシステム
妖怪たちが自由気ままに戦う点は変わらないものの、3×3マスの中で陣形をリアルタイムに変更できる「タクティクスメダルボード」が新登場。横並びで連携攻撃や縦並びで仲間を守るといった協力行動から、敵の範囲攻撃を回避など、できることが増えてプレイヤーは大忙しです。
「ひっさつわざ」や「おはらい」といったタッチアクションをしている最中はボードを操作できないため、敵の行動からタイミングを見計らう必要があるなど、手に汗握る絶妙なバランスでした。前作までのシステムも好きでしたが、更に戦略の幅が広がった新システムも好評価です。
今作もミニゲームやパロディ要素が満載
ゲーム開始早々に「目押し」ゲームが始まり、以降も「音ゲー」「急流下り」「鬼ごっこ」など新旧様々なミニゲームがてんこ盛りです。同じゲームを何度も行う場面はあったものの、種類が豊富で報酬も用意されていることが多いため、余り気にすることなく楽しむことができました。
作中にはパロディ要素もふんだんに散りばめられており、特に「Apple」と「X-ファイル」のネタはストーリーを通じて終始登場します。後者は日本で放送されていたのが10年以上前と懐かしく、今の子供にはわからないであろうネタでありながらセンスは最高に切れていました。
クリア後要素に加えて大型アップデートなど驚きの大ボリューム
ストーリー主体で進めても30時間以上は遊べるボリュームとなっており、寄り道や妖怪集めを始めると時間が幾らあっても足りません。今後、複数回の大型無料アップデートも予告されており、かなり長く遊べる作品です。やり込みが好きな人なら、これ1本で年内を遊び尽くせるのではないかと感じます。
さいごに
田舎をコンセプトにした妖怪ウォッチ2がとても好みだったため、大きく様変わりした新作を楽しめるか不安だったものの、十分に楽しめる作品でした。ゲーム版を初プレイでも違和感なく楽しめるように作られているので、アニメから入ってシリーズを初めて遊ぶユーザーにも、おすすめできる最新作です。