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【Vectronom | Steam】評価・レビュー サイケデリックな世界を進む刺激的なリズムアクション?

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総評
刺激的で中毒性の高いリズムアクション。極彩色の画面に没頭することで、サイケデリックな体験を味わえます。様々なギミックが仕込まれた、多彩なステージも魅力の作品です。
良かったところ
中毒性の高いサウンド
サイケデリックな体験
多彩な30種類以上のステージ
ジャンル リズムアクション
ハード Steam
発売日 2019年5月28日
発売元 Arte
開発元 Ludopium
公式サイト リンク
プレイ時間 1周クリアに1時間

 ドイツのゲーム会社「ludopium」が開発、ドイツとフランスのテレビ局「Arte」が販売している、サイケデリックなリズムアクション?「Vectronom」のレビュー記事です。

 ジャンルの時点で、何と称すれば良いのか迷ってしまう本作。立方体を操作してゴールへ向かうだけのシンプルなゲームデザインながら、刺激的なエフェクトや中毒性の高いサウンドで、クセが強いどころではない異色の作品です。ユニークな名称の、30種類90エリア以上のステージが用意されており、ちょっと遊んでみたら想像以上にハマる危険な面白さを秘めていました。

サイケデリックな体験を味わえる中毒性の高いゲームデザイン

 海外製で日本語対応していない作品とはいえ、オフィシャルトレーラーを見れば、どんなゲームか分かる。ということは全くありません。むしろ、開始10秒で目が痛くて動画を閉じたくなりました。何を伝えたいのかさっぱり分からないゲーム画面が続き、怪しいパーティーピープルたちが現れ、ろくな説明もないまま終了します。実際に遊んでみると、ゲーム内容をキチンと表した動画と分かるのですが、購入を促すプロモーションとしては完全に落第です。

 改めて、ゲーム内容を紹介すると、立方体を操作してゴールを目指すアクションです。操作は方向キーで前後左右に移動するだけのシンプル形式。流れるサウンドと連動してステージが多彩に変化するため、リズムに乗った操作が求められます。変化するパターンを覚えるパズルゲーム的な要素も秘めており、極彩色の画面にリズム・パズル・アクションが複合することで、サイケデリックな体験を味わえました。1周目を遊び終えた頃には、サウンドトラックの購入を検討していたことからも、中毒性の高さが伺える作品です。

 なお、目の痛くなるような色の変化はオプションで調整することができるため、刺激が強すぎると感じた方でも安心です。

様々なギミックと豊富なステージ数

 序盤はサウンドと連動して足場が出たり消えたりする程度のステージですが、進むにつれて様々なギミックがプレイヤーの行く手を阻みます。乗ることで跳ねるブロック。触れると即死するスパイク。視界を遮る邪魔な壁。基本の足場変化とギミックが組み合わさることで、驚くようなステージが幾つも登場しました。複雑なギミックの攻略に没頭することで、トランス状態に入ることも少なくはありません。

 30種類を超えるステージには、それぞれギミックや構成に関係のある名称が付けられています。3拍子のリズムで格子柄の足場を進む「チェッカーワルツ」、足場の大半にスパイクが仕掛けられている「スパイクカバー」、足場が高速で流れていく「アウトバーン」(ドイツの速度無制限高速道路の名前)、足場が全てテトリスブロック形状の「テトリミノ」など、命名センスも良い感じでした。

完璧を目指すと難易度が跳ね上がる各種リザルト項目

 ゲームの基本はゴールへの到達ですが、ちょっとしたやり込み要素も用意されています。特に目立つのは、ステージの各所に配置された回収ブロックです。無視してゴールへ向かってもペナルティがないとはいえ、クリアリザルトで収集率が表示されるため、できるだけ回収したくなります。ゴールとは異なる方向に置かれていたり、回収後に失敗すると失ったりするため、全回収を目指すとゲームの難易度が跳ね上がりました。

 他にも、リザルトでは「失敗回数」「リズムの正確さ」が表示されます。失敗することにリスクはなく、即座にリトライできるとはいえ、しっかりカウントされているので、可能な限り抑えたいポイントです。リズムの正確さは、移動のタイミングと音楽のリズムが一致しているかの判定になります。足場が音楽と連動して変化する仕様上、リズムに合わせたプレイが求められるとはいえ、音ゲーのように評価されたことには驚かされました。

 ノーミスで、リズムを外さす、全ての回収ブロックを集めるのは、かなりの困難です。少し地味ではあるものの、普通にクリアするだけで物足りない人には、手応えのあるやり込み要素になるかと思います。

さいごに

 RTAイベントの解説を行うため、予習目的で購入したのですが、想像していた以上に自分好みで、ついレビュー記事を書いてしまいました。Steamでの販売価格は1,000円となっており、怪しいゲームに1,000円を出しづらい場合は、体験版も配信されています。iOS/Androidのアプリ版なら500円前後で少しお買い得です。怖い物見たさに興味の湧いた方は、是非プレイしてみてください。残念ながら、Switch版は海外販売のみですが、いつか国内版が発売したら改めておすすめしたい作品です。