【The Wonderful 101】評価・レビュー ※ネタバレ注意

良かったところ
熱いストーリー
悪かったところ
同じ事の繰り返しになるアクション
くどいほど用意されているミニゲーム
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C-

 多彩なゲーム要素は、ミニゲーム集と紙一重です。独特のゲームシステムに加えて、ヒーロー物の魅力を存分に詰め込んだ期待の新作でしたが、個人的にはイマイチな評価です。アクションで出来る事は沢山有っても、プレイヤーがやる事は同じ事の繰り返し。マンネリしないように差し込まれたミッションは、どれもミニゲーム程度の内容と言う事も有って途中からゲームに飽きてしまいました。

 上達すればリザルト評価が上がると言う要素はスコアラーにとって魅力的ですが、リザルトを意識しない人にはコンテニュー無制限の緊張感が無い戦闘となっていた事も、自分にとっては合わなかった部分でした。ハイスコアに挑戦しようというモチベーションが沸かなければ、リザルトなんてただの飾りですね。

後出しジャンケンとミニゲーム集になっていた戦闘

 数多くのユナイトモーフを臨機応変に使い敵を倒していくのが本作の魅力。しかし、敵が強くなるほど効果的な技が限定されるので、対応したユナイトモーフを出して当てていくだけの作業になります。新しい敵が出てきた時は、どのユナイトモーフが有効か試す事から始まりますが、解ってしまえば敵ライフが尽きるまで繰り返しです。

 それだけでは単調になってしまうので、シューティングやロボによるミニゲームが差し込まれているとは言え、そんなミニゲームすらも繰り返しプレイさせられるのは勘弁して欲しかった。状況が違うだけで同系統のミッションが始まると『またこれか……』と言う気分になってしまいます。

決められた行動以外を行うとゲームが進行しないことが何度もあった

 床が抜けていくステージで、グライダーで空を飛んで無理矢理突破したら次のイベントが上手く始まらずに強制ゲームオーバー。特定のユナイトを使ってイベントを発生させる場面で、直接敵を攻撃したらバグって進行不能など、制作側が用意した手段以外を試すのは危険です。本作において、プレイヤーの独創性は不要。正しい行動だけが評価されると学ばされました。

ストーリーが面白くても、アクションに飽きてしまっては盛り上がれない

 単純に「善vs悪」の構図では無く、捻られたストーリー構成や格好いい演出などは好評価。ただし、ここまで延々と書いてきた、くどい戦闘のお陰で全然楽しめませんでした。ラスボスへ至る頃には作品に対して完全に飽きていたので、倒した瞬間に『やっと終わったか……』と安堵するくらいでしたね。

 そしてエピローグ・エンディングでも戦闘。アクションがイチオシなのは解ったけど、クリアした余韻にまでリザルト評価付きです。正直なところ、最後のアレで本作への評価にトドメを刺した。良いところもあったけれど、ピックアップして書く気力も残らなかったので不満ばかりのレビューになりました。