ジャンル | シネマティックアドベンチャー |
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ハード | Nintendo 3DS |
発売日 | 2018年3月23日 |
発売元 | 任天堂 |
開発元 | クリーチャーズ |
公式サイト | リンク |
プレイ時間 | ストーリークリアまで10時間 |
ピカチュウと共に謎を解き明かすシネマティックアドベンチャー「名探偵ピカチュウ」のレビュー記事です。
探偵帽をかぶって言葉をしゃべる、見たことのないピカチュウがインパクト抜群の本作。大人から子供まで遊びやすい作り込みで、推理に挑戦するだけでなく、主人公とピカチュウの会話を眺めるだけでも、面白おかしく楽しめる作品でした。
かわいらしいけど中身は本格アドベンチャー
コミカルに描かれたキャラクターが目を引くものの、ストーリーは意外とシリアスな内容です。行方不明になった父親を探す主人公。相棒のピカチュウは記憶喪失。バトルでもないのに襲いかかってくるポケモンなど、刺激的で予想も付かない展開がコンビを待ち受けています。
とはいえ、必要以上に過激な演出は用意されていません。もちろんCEROも「A:全年齢対象」です。プレイ中に表示される文字を「ひらがな」と「漢字」から選べる配慮もされているので、子供から大人まで、幅広いユーザーが楽しめる作品に仕上がっていました。
ピカチュウと協力して謎を解き明かすゲームシステム
推理の基本は聞き込みと探索です。ピカチュウと話せる主人公は、人とポケモンの両方から情報を集めることができます。ジャンルと世界観をうまく組み合わせた秀逸な設定です。捜査中にピカチュウがヒントを教えてくれることもあって、二人三脚で推理を進めていきます。
ポケモンに取られたペンダントの捜索や事件の犯人捜しなど、ゲーム中に登場する謎は様々です。中には洞窟からの脱出などもあって、基本は同じことの繰り返しでも、プレイヤーを飽きさせません。集めた証拠や証言によって答えが導き出されたとき、決め台詞『ピカっとひらめいた!』が飛び出します。
新旧様々なポケモンたちが登場
本作には、初代ポケットモンスターの151匹から新しい世代まで、様々なポケモンたちが登場します。舞台となるライムシティでは、人間とポケモンが助け合いながら生活しており、トレーナー視点ではなく、生活感のあるポケモン世界を楽しむことができました。
推理の中には、ポケモンのわざやタイプに関する謎解きも登場します。もちろん、推理に必要となる情報はゲーム内に全て用意されており、ポケモン初心者の人でも解ける内容ばかりです。
豊富に用意されているピカチュウとの会話
ピカチュウが何かに気付いたときや、こちらからタッチパネルで話しかけると、ピカチュウとの会話「ピカチュウサイン」が発生します。会話パターンはかなり豊富で、特定のシチュエーションでしか発生しない物もあるため、ついつい何度も話しかけてしまいました。
おっさんみたいにしゃべるピカチュウというキャラクターもあって、強烈な印象を与える物が多いです。レビュー記事に掲載するスクリーンショットの選定に悩んでしまうほどでした。ゲーム内ではボイス付きとなっっているため、更に印象に残ります。
1度見たピカチュウサインは、閲覧モードで見返すことが可能です。お気に入り登録や連続再生もできるため、好きなピカチュウサインを何度も見返すことができます。図鑑も兼ねており、全てのピカチュウサインを集めるやり込み要素にもつながっていました。
さいごに
ピカチュウの強烈なインパクトもあって、一見するとネタゲーのように見えますが、中身はしっかりと作り込まれた作品でした。製品版にセーブデータを引き継げる特別体験版も配信されているため、興味を持った方は、実際に遊んでみるのがおすすめです。