ジャンル | タイムトラベル分身爽快アクション |
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ハード | PlayStation 4 PlayStation Vita Steam |
発売日 | 2016年5月11日 |
発売元 | ハチノヨン |
開発元 | Capybara Games |
公式サイト | リンク |
プレイ時間 | ストーリークリアまで4時間 |
時間を巻き戻すことで、過去の自分と協力プレイができる横スクロールアクション「スーパータイムフォース ULTRA」のレビュー記事です。
ドット絵のキャラクターたちが画面内を所狭しと暴れ回る、レトロゲーム風の本作。その最大の魅力は、時間を巻き戻すことによって、過去にプレイした自分のキャラクターと協力プレイが楽しめることです。シングル専用ですが、自分自身と共闘できるアクションゲームになっています。
性能の異なるプレイアブルキャラクターが10人以上用意されており、PS4/PSV版では「風ノ旅ビト」や、「The Order: 1886」といったSONY販売タイトルのキャラクターも登場するなど、より楽しめる作品に仕上がっていました。
目次で流し読み
時間を巻き戻して過去の自分と共闘せよ!
1発でも攻撃を受けると死亡というレトロな見た目通りのアクションですが、死んでからが本番です。死亡後に時間が巻き戻って再スタートすると、そこには前回死亡したキャラクターが同じ行動を繰り返すリプレイとして登場。もちろん攻撃判定も残っているので、擬似的な協力プレイとなります。
1度目の死亡ではリプレイと2人プレイですが、4回死ねば合計5人プレイ。10回死ねば合計11人プレイと、一緒に戦うリプレイがどんどん増えていきます。時間を巻き戻せる回数(=残機)は多めに設定されているので、何度も死亡を繰り返していると1人で戦争のような戦いを行うことが可能です。
単純にリプレイが積み重なっていくだけでなく、本来なら死んでしまう場面で先に敵を倒したりシールドで守ってあげると、リプレイを助けることができます。残念ながら共闘はそこで終了となるものの、回収することでパワーアップして戦闘が楽になっていくうれしい仕様が用意されていました。
また、巻き戻すと言ってもステージの最初から固定ではなく、自由なタイミングで再開することができます。序盤を十分に短縮して進んだら、中盤から再スタートして更に先を目指したり、寄り道でアイテムを回収してから巻き戻して、リプレイと作業を分担したりするなど、活用の幅はかなり広いです。
個性豊かな19人のプレイアブルキャラクターたち
プレイヤーが操作するキャラクターは、再スタートのたびに変更することが可能です。キャラクターごとに個性豊かなアクションが用意されており、うまく使い分けることで効率良く戦うことができます。新キャラは条件を満たすことでアンロックされるため、解放していくことも楽しみの1つでした。
PS版専用のキャラクターも用意されており、「風ノ旅ビト」から旅ビト。「The Order: 1886」からガラハッド卿。そしてSCE WWSプレジデント、吉田修平氏が登場します。それぞれモデルに合わせたアクションが用意されているため、思い入れの強いユーザーなら多用したくなるクオリティです。
コメディからパロディまで何でもありのハチャメチャストーリー
アクションと同様にタイムトラベルをテーマにしたストーリーとなっているものの、タイムパラドックスとか細かいことは完全に無視された、コメディ要素の強い内容です。映画やアニメのパロディも満載で、海外タイトルの日本語版でありながら、違和感なく楽しめた翻訳のセンスも高評価でした。
短いボリュームだが密度は高くてクリア後要素も存在
1周目をクリアするまでのプレイ時間は、4時間弱と少し短めのボリュームでした。しかし、濃密な時間を楽しめたので満足です。クリア後には、リトライのルールを変更した「スーパーハードコアモード」も用意されており、ただ難しいだけでなく、ひと味違った面白さの2周目を楽しむことも可能です。
PS4版とPSV版を一緒に購入できてクロスセーブにも対応
コンシューマ版としてPS4とPSV、2つのプラットフォームで発売されていますが、片方を購入することで両方ともダウンロードできる販売方法をとっています。もちろんクロスセーブにも対応しているため、プラットフォームで迷わず、自宅でも外出先でも気軽に遊べるのはうれしいポイントでした。
さいごに
独特のノリで展開されるストーリーは好みが分かれるところですが、アクションゲームとしては個性がよく出ており、とてもオススメです。内容を的確にまとめた日本向け公式ムービーも公開されているので、チェックして惹かれる物があれば、是非プレイしてほしい作品でした。