ジャンル | RPG |
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ハード | PlayStation Vita PlayStation 4 |
発売日 | 2014年4月24日 |
発売元 | バンダイナムコエンターテインメント |
開発元 | アクリア |
公式サイト | リンク |
前作よりは面白いが、それでもギリギリ及第点。スローテンポだった戦闘システムをアクション要素強めに刷新。小さい画面に詰め込まれて見づらかったUIも、ハードが変わって改善されたため、遊びやすさは大幅に向上されています。
しかし、それで良作になったかと言えば、作りが荒いと感じられた部分も多いです。ストーリーは前作に負けないくらい高評価だけに、今回もゲームシステムで評価を損している作品でした。
ゲームとしてまとまりに欠けている多彩な追加要素
前作を完全収録した上に、同ボリュームの追加要素を用意したと言う触れ込みだったホロウフラグメント。単純に考えれば面白さは2倍となるのですが、前作同様にコピーマップによるボリュームの水増し感が強いです。プレイ時間の大半はフィールドをマラソンしていました。ラストダンジョンに至っては、コピーダンジョン×10階層となっており、延々と似たようなマップを進み続ける作業プレイでした。
各地で発生しているホロウミッションや、マルチ・疑似マルチプレイなど数多くの要素が追加されているものの、ほとんどの要素が単独で完結しています。要素同士の相乗効果的な面白さは少なく、要素とマップの数だけ増やせば楽しめるというわけではありません。
MMOらしさの犠牲になった、RPGとしての面白さ
エリアごとに区切られた広大なフィールドを探索するMMO風RPG。自分の手で探索する仕様は良いのですが、そのための要素が何かと不親切です。マップ上に目的地が表示されていても、マップ間の繋がりが見えないので、何となくの方向だけで進まなければなりません。複数のイベントをたらい回しにされる展開もあるので、このいい加減な作りが地味にストレスへ繋がります。
他にも同じような不親切は数え切れないほど存在していました。本来なら『RPGとして楽しく、端々にMMOを遊んでいるような気分を感じられる』面白さであることが望ましいのですが、『RPGとしては微妙な部分も有るけど、MMO風に作ってるから仕方ない』という空気を感じます。キャラゲーだからと言って原作らしく仕上げた結果、面白さを損ねてしまっては本末転倒です。
SAOファンなら必見のオリジナルストーリー
不満ばかり挙げていますが、ストーリーを楽しむために買って損はないです。前作のメインだった100階層攻略編同様に、ホロウエリアのストーリーも高評価。原作では未決着のPoHはともかく、死んだはずのサチを再登場させるなど、トンデモ展開何でも有りのIFストーリーかと思っていたら、ちゃんと納得できる秀逸な設定が用意されていました。
『ストーリーの為と割切ってもプレイするのは時間の無駄』と評した前作から、『ストーリーは面白いので興味が有るならプレイを薦めたい』と言えるだけ、良い作品にはなっています。純粋なRPGとして見てしまうとかなり微妙なクオリティですが、キャラゲーとしては良く出来ているという評価でした。