ジャンル | RPG |
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ハード | PlayStation Vita PlayStation 4 Xbox One Nintendo Switch Steam Windows |
発売日 | 2016年3月24日 |
発売元 | スクウェア・エニックス |
開発元 | スクウェア・エニックス |
公式サイト | リンク |
プレイ時間 | ストーリークリアまで27時間 |
20年以上のときを経てリメイクされたスクウェアの名作「ロマンシング サガ2」のレビュー記事です。
ケータイアプリ版で追加されたコンテンツに加えて、グラフィックの一新や戦闘のアニメーション化で大きく進化した本作。自由度の高いフリーシナリオや、高難易度の戦闘は健在で、SFC版の面白さはそのままに、より楽しめる作品に仕上がっていました。
自分だけの歴史を刻めるフリーシナリオシステム
ロマンシング サガ2の特徴と言えば、筆頭は「皇帝継承」です。皇帝が死亡すると、新たな皇帝へと志や能力が引き継がれていき、何百年・何千年と歴史が紡がれていきます。さらに、多くのイベントを自由に進めることが可能になっており、遊び方や結末はプレイヤー次第で多彩に変化する仕様です。
好きなキャラクターを仲間に迎え入れられるパーティーメイクや、ひらめき・熟練度による育成要素も大きな魅力です。全てにおいて正解は1つではなく、手探りでいろいろと模索しながらゲームを進めていくのが本作の醍醐味になります。正に「プレイヤーの数だけ歴史が作られるRPG」でした。
油断していなくても雑魚で全滅する高難易度は健在
雑魚相手にあっさりと全滅。ボス戦で1ターン目に全滅。WP・JPが尽きて戦闘継続不能。今回の再プレイでも、何度パーティーを全滅させたのか数えきれません。セーブ箇所が4個用意されていることに加えて、オートセーブも追加されて攻略しやすくなったはずなのに、それでも難しかったです。
理不尽とも言える難易度ですが、決して無理ゲーには感じず、育成を重ねて頑張ろうと意欲が湧く絶妙なバランス。前述したフリーシナリオとの相乗効果で、選択や行動に緊張感が生まれる点も好印象でした。いくつかプレイヤーに有利な不具合が修正されているため、SFC版より難しいかもしれません。
根気がなくてはクリアできない複雑なダンジョン構成
ほとんどのダンジョンは、細い通路と大量の敵で構成されており、戦闘を回避するのは困難です。当たり前のように階段が隠されているダンジョンも多く、先へ進めないと思ったら、近くの壁を一か所ずつ調べるくらい根気が要求されます。戦闘の難易度と併せて、1つクリアするだけでも大変でした。
近年の『プレイヤーに最後までクリアしてもらうのが前提』の作品ではなく、開発側からの『クリアできるならやってみろ』という感じが強い本作。この作風は、名作RPGとはいえ、あまり「万人向け」とは言えないものの、クリアしたときに得られる達成感は大きく、独特の面白みを備えています。
追加新要素として隠しダンジョンや新クラスが登場
ケータイアプリ版で追加された要素が全て実装されているため、SFC版しか遊んでいない方は、新しいロマンシングサガ2を楽しむことができます。隠しダンジョンでは、新クラスだけでなく、救済措置である「クイックタイム」が通用しないボスも登場するため、やり応えは抜群です。
最初から狙うか周回しなければ取れない特殊なトロフィーも用意されているのですが、周回プレイで助かる「つよくてニューゲーム」も用意されています。未クリアデータを引き継ぐこともできるため、様々なやり込み活用できるうれしい仕様になっていました。
さいごに
800円+追加アイテムだったケータイアプリ版に比べて、今回は2,200円(リリース記念中は1,800円)で、購入前は少し高い価格設定だと感じていました。しかし、遊んでみると新しいグラフィックと久しぶりのプレイに没頭。再プレイする良いきっかけにもなって、文句のないリメイク作品でした。