2004年の発売から約10年、ついに出荷が終了することになったPSP。既にVitaが発売して2年半が経っており、多くのメーカーがPSVでの開発に移行しているため、多くのユーザーからすれば影響はさほど感じられないニュースです。しかし、未だにPSPがメインストリームというジャンルが存在します。それは乙女ゲームを中心とした携帯機のアドベンチャージャンルです。
2014年の発売済/発売予定 新作PSPタイトルは30本以上
廉価版の「PSP the Best」や限定版はカウントしていません。何本かは他ハードとマルチプラットフォームの作品もありますが、大半はPSP専売のアドベンチャージャンル。PSPの販売が6月で終わるというのに、既に9月末まで発売予定が入っています。現在開発中の作品も含めれば、少なくとも年内は新作が出続けることになりそうです。
どうして携帯機のアドベンチャーはPSPに取り残されたのか
PSPからVitaにハードが変わった利点として上げられるのは、処理速度の向上・大画面&高画質・タッチパネルに対応と言ったところでしょう。そのうち処理速度とタッチパネルは一般的なアドベンチャージャンルでは不要。重要そうに思える高画質化も、CGイラストメインの作品ではどうしても必要な魅力ではありません。
ユーザー側もPSPで発売が続く限りは新規ハードを用意する必要が無いので購入のハードルは低く、メーカーも販売数が安定。ユーザー・メーカーどちらにとっても利点の有る状況でした。とは言え、2013年末からオトメイト(アイデアファクトリー)がVita向けにリメイク作品を多数発売。それを皮切りに業界が変わり始めて来たかと感じた矢先のPSP出荷終了でした。
今後、携帯機のアドベンチャージャンルはどうなっていくのか
よほどの事情が無い限り、既に開発中の未発表タイトルを除いて新作の発表は終了。また、今後は新作・旧作ともにVita互換のダウンロード販売を用意する作品が増えるかと思われます。今すぐに完全移行するわけでは無いですけど、ハードの販売終了と言う時代の流れに合わせて、メーカーも慌ただしく対応していく事でしょう。
さいごに
普段、乙女ゲーをプレイしていないのに、なぜPSP出荷終了に反応したかというと「ゲーム発売日一覧 for Googleカレンダー」の為にPSPの新作を日々チェックしているからです。正直なところ、今回のハード販売終了が無ければPSPの新作カレンダーは不滅だと思ってました。しかし、ついにハード移行のキッカケが到来したのかと記事にしてみた次第です。
またハードの販売終了に伴い「2014 夏のおねだり大作戦!PlayStationRVita乗換キャンペーン」を開催。PSPを下取りに出すと1,000~4,000円のPS Vita お買い物券が貰えるようです。PSPが現役の人に限らず、まだVitaを持っていないけどPSPが家に転がってる人もVita購入の良い機会ですね。