ジャンル | ハイスピード・メカアクション |
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ハード | PlayStation 4 |
発売日 | 2017年11月21日 |
発売元 | GameTomo |
公式サイト | リンク |
プレイ時間 | ストーリークリアまで4時間 |
高速の空中戦闘機動が楽しめるハイスピード・メカアクション「プロジェクト・ニンバス:CODE MIRAI」のレビュー記事です。
PC用ゲーム「Project Nimbus」のPS4版リマスターとなる本作。元々は海外の作品ですが、日本のロボットゲームやアニメを意識して制作されたということで、とてもなじみやすい雰囲気を持っています。豪華声優陣による日本語フルボイスもあって、国内産と言われても違和感がありません。
少し大味ながらも、独自のシステムでうまくバランスを取っている高速戦闘。粒子キャノンやファンネルなど、ロボットによる戦闘が好きな人にはたまらない兵器の数々。エースパイロットたちによって描かれるストーリーなど、魅力を豊富に備えた作品でした。
爽快なハイスピード・メカアクション
「ハイスピード・メカアクション」というジャンルの通り、とても動きの速い空中戦闘が楽しめます。多数の敵やミサイルの間を縫うように切り抜けたり、敵のエースパイロットを相手に立ち回ったりと、戦場のシチュエーションも様々です。
ただ速いだけの戦闘は少し大味ですが、一時的に時間の流れが遅くなるシステム「バレットタイム」が、うまくバランスを取っています。まるでゾーンに入ったかのような感覚で、敵の位置を把握や、武装の変更・照準を行い、解除とともに高速に引き戻されるプレイは、緩急があって爽快でした。
コントローラーの全ボタンを使用する操作は慣れるまで大変で、ステージの難易度も少し高めです。歯応えは抜群ですが、アクションが苦手な人やストーリーを楽しみたい人にはイージーモードが用意されています。逆に、もっと高難易度に挑みたい人は、ハードモードも選択可能です。
様々な兵装・機構を搭載したバトルフレーム
本作に、機体のカスタマイズ機能はありません。代わりに、ステージによって搭乗機が変わります。最新鋭機で掃討するステージから、旧型機で苦戦するステージなど、多彩な機体が登場。同じ機体でも、追加兵装によるブースターや変形機構を備えている場合もあって、プレイヤーを飽きさせません。
機体が備えている兵装も種類が多く、高性能な機体ほど豊富に搭載しています。マルチロックオン可能なミサイル、半自動で攻撃・防御を行うファンネル、強力な粒子キャノンと、プレイヤーのニーズに応えていました。もちろん、ブレードも用意されており、接近戦オンリーで戦うことも可能です。
エースパイロットたちによって描かれる熾烈なストーリー
3つの派閥が争い、テロ組織が猛威を振るう未来の世界。ストーリーは、最新鋭機「GCTX-01 未来」と、そのパイロットであるミライを中心に展開していきます。ステージによって、各派閥・組織のエースパイロットの視点が切り替わっていく、オムニバス形式です。
エースパイロットによる一騎当千の活躍はもちろん。時には、撃墜した敵エースの後日が語られるステージや、これまでに操作してきたエースパイロット同士による戦いが発生します。ブリーフィングや戦闘中の会話はフルボイスとなっており、ロボットゲーム好きにはたまらない演出も満載です。
頻繁に視点や立場が切り替わるため、少し説明不足で置いていかれそうになる場面もありましたが、その分だけ進行のテンポは良かったです。ステージ間でストーリーの肉付けとなる様々なオーディオログを聴ける点も好印象でした。
第3章・第4章と続く今後のストーリー展開にも期待
現在配信されているのは、第2章までです。区切りとしては良いところで終わっているのですが、続きの展開が気になって仕方がありません。Steamの英語版は既に第4章まで公開されており、日本語版アップデートも近々行われるそうなので、待ちきれなければSteam版にも手を出してしまいそうです。
さいごに
前々からSteam版が気になっており、第4章まで日本語アップデートが進んだら買おうと考えていたら、先にPS4版が発売されました。良い機会だったので、もちろん迷わず購入です。
少し荒削りな部分はあったものの、ロボット好きの琴線に触れる要素が満載で、充実感のある作品でした。