ジャンル | アクション |
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ハード | Nintendo Switch |
発売日 | 2019年4月25日 |
発売元 | 賈船 |
開発元 | Animu Game |
公式サイト | リンク |
賈船とAnimu Gameがおくるアクションゲーム「Panty Party(パンティパーティー)」のレビュー記事です。
羽ばたくパンツを操作して、迫り来るパンツを打ち倒す、パンツ同士のハイスピードバトルが楽しめる本作。パンツごとに異なる武装が用意されており、「くまちゃんパンツ」や「縞パン」など、プレイアブルパンツが豊富な点も大きな魅力です。あらゆる要素がパンツを中心に構成されていました。
ゲームモードは、パンツが世界を救うストーリー、選んだパンツで勝ち抜くアーケード、最大4人で遊べる対戦の3種類。健全なゲームのため、パンツは見えてもエッチなコンテンツはありません。荒削りな操作方法が気になったり、単調なステージに終盤で飽きてきたりしたものの、パンツ好きなら1,500円の価格分は充分に楽しめる作品でした。
目次で流し読み
飛んで殴って撃ち合うパンツアクション
パンツを操作して戦うアクションは、3種類の攻撃と、情熱によるパワーアップを駆使したハイスピードバトルです。ジャンプやダッシュ、回避など移動手段も豊富に用意されています。どのパンツも、最低1つは遠距離攻撃を持っていることから、どちらかといえばTPSを遊んでいる感触です。
操作方法はかなり荒削りで、少し遊びにくかったのは残念でした。特に、視点移動と攻撃ボタンがどちらも右手親指の操作になっており、普通の持ち方ではエイムをしながら攻撃するのがかなり難しいです。キーコンフィグが用意されていないため、プレイヤーが慣れるしかありません。
難易度はイージーからハードまで、3段階から選ぶことが可能です。敵の攻撃力や耐久力、情熱ゲージの貯まりやすさが変化します。ノーマルでもそこそこ敵が堅いため、気持ちよく遊ぶならイージーがちょうど良かったです。私はストーリーをノーマル、アーケードの後半をイージーで楽しみました。
特徴豊かな19種類のプレイアブルパンツ
本作には、様々な特徴を持った19種類のパンツが登場します。最初は主人公1枚だけですが、特定の条件を満たすことによって、新しいパンツが解放されていく仕様です。いずれもクセの強いパンツばかりで、その中から自分に合った1枚を見つける面白さが用意されていました。
「縞パンツ」なら水色のレーザーを発射。「セーラーパンツ」は魚雷や艦砲といった戦艦を意識した攻撃。「くまちゃんパンツ」は情熱でスーパーアーマー付与といった具合に、特徴の付け方も絶妙です。中には、魔法を主体に戦う「マジックパンツ」など、色物も存在しました。
パンツが世界を救うストーリーモード
全20ステージ構成のストーリーモードは、パンツに変身する愛の戦士が世界を救う、良い意味で馬鹿馬鹿しいコメディです。開幕から超展開の連続で、突っ込みが全く追いつきません。いつの間にか毒されてしまい、パンツが人類の命運を賭けて戦うことに疑問を抱かなくなる、恐ろしいストーリーです。
アドベンチャーパートの登場人物とパンツは、モブパンツに至るまでフルボイスです。戦闘中のカットインも全てボイスが付いており、地味に高いクオリティとなっています。なお、生身のパンツが多数登場するものの、お色気要素は皆無です。会話の9割がパンツにも関わらず、健全なゲームでした。
新しいパンツの解放も、基本的にはストーリーモードで行います。各ステージには特定の条件が設定されており、クリア時に条件を満たしていれば解放です。特定のパンツを使用してクリアなど、少し難易度の高い条件も存在するため、解放を意識しながら遊ぶと、2時間ほど楽しめるボリュームが用意されていました。
単調なプレイになりがちなアーケードモード
アーケードは、分岐していくステージをクリアしていくことで、報酬として小話が読めるモードです。内容は後日譚が中心で、パンツの解放もないため、ストーリーをクリア後に楽しむ位置付けでした。1周をクリアするのに10~20分掛かるのに対して、小話のボリュームは1分程度と短めです。
ストーリーで戦えなかった相手や、特別な組合せの敵が登場するとはいえ、大半が雑魚を倒すだけの単調なステージだったのは残念でした。慣れてくると、同じ操作の繰り返しになりがちです。ストーリーから続けて遊ぶと、途中で飽きてしまったので、もう少し工夫が欲しいポイントでした。
最大で4人まで遊べるオフライン対戦モード
対戦モードでは、オフライン限定ですが、最大で4人まで参加して遊ぶことが可能です。バトルロイヤルだけでなく、2:2のチーム戦や1:3の対戦も行えます。画面を分割して遊ぶため、3人以上でプレイするには、テーブルモードではなく大画面でのTVモードが必須でした。
対戦モードに限り、オートエイム機能が用意されているため、アクションが苦手な人を交えての対戦も安心です。至って健全な内容なので、家族や友達同士でのパーティーゲームとしても、盛り上がること間違いありません。一家に1本、Panty Party(パンティパーティー)です。
さいごに
レビュー記事を書く際、同じキーワードを繰り返し使わないよう配慮しているのですが、本作のレビューでは、「パンツ」を30回以上も記述していました。正にパンツなしでは語れないパンツゲーでした。いろいろと荒削りではあるものの、話のネタとして、パンツが好きならおすすめしておきたい作品です。