【オメガラビリンス ライフ | Switch】評価・レビュー 過剰なまでにおっぱい推しの胸ふくらむローグライクRPG

総評
新シーズン開幕で初めての人にも優しい、ちょっとHなローグライクRPG。良くも悪くもクリアしやすい難易度で作り込まれており、手ごたえを求めるには向かないものの、気軽に女の子やおっぱいを堪能できる作品でした。
良かったところ
シチュエーション豊富なHイベント
遊びの幅を広げるスローライフ要素
狂気すら垣間見えるおっぱいへのこだわり
悪かったところ
やり込み要素までの低すぎる難易度
煩わしさを感じるフィールドの移動
3
B
ジャンル ローグライクRPG×スローライフ
ハード Nintendo Switch
発売日 2019年8月1日
発売元 ディースリー・パブリッシャー
開発元 マトリックス
公式サイト リンク

 ディースリー・パブリッシャーがおくる、胸ふくらむローグライクRPG 第3弾「オメガラビリンス ライフ」のレビュー記事です。

 新シーズンということで、イラストレーターの変更だけでなく、舞台や登場人物も一新された本作。おっぱいやローグライクに興味はあるけど、過去のシリーズを遊んだことがないという方でも安心です。ちょっとエッチな要素に磨きが掛かっただけでなく、ローグライクRPGとしても成長しており、おっぱいが好きなら広くおすすめできる作品に仕上がっていました。

 なお、本レビューはSwitch版「オメガラビリンス ライフ」をプレイして執筆しております。PS4版とは異なる部分がある点にご注意ください。キャラクターやストーリー以外の基本的な部分は、過去の作品から多くを受け継いでいるので、前作・前々作のレビュー記事も併せて参考にしていただけると幸いです。

新たな舞台で始まる学園生活ストーリー

 「オメガラビリンス シーズン2」ということで、舞台だけでなく登場人物も一新。新しい7人のメインヒロインと、様々なサブキャラクターたちが笑いあり涙ありの大冒険を繰り広げます。ところどころで前作の話題が挙がるものの、基本的には本作からプレイしても問題のない作りになっていました。

 女学園の危機を救うメインストーリーだけでなく、キャラクター同士の掛け合いを楽しむ「女子会」も豊富に用意されており、ヒロインたちの魅力を思う存分に堪能することが可能です。全てのイベントがフルボイスのため、とても華やかな学園生活が繰り広げられます。

過剰なまでのおっぱい推しコンセプト

 今作でも、おっぱい推しのコンセプトは健在です。大きくなるほどステータスが高まったり、アイテムを挟むことで鑑定したりと、おっぱいには無限の可能性が詰め込まれています。各種コンテンツに当然のごとくおっぱいを絡めてくるので、逆に下品さを感じさせない点は好感触です。

 残念ながら、キャラクターをタッチして行うミニゲームは、育成要素の「悶絶★開華」限定になってしまい、緊縛やトラップといったシチュエーションは減少。代わりに、演出が大幅に強化されており、家庭用ゲーム機で販売して大丈夫なのか心配なレベルでした。もちろん、おっぱい以外にもフィーチャーした演出も多数用意されています。

 完全新規として追加された「おっぱいじゃんけん」は、ちょっとネタ切れ感があるものの、真面目に作って実装する辺りに若干の狂気を感じました。どうしておっぱいの形でジャンケンをしようと考えたのか理解不能です。しかも、勝つか負けるかで報酬倍加やアイテムロスト回避など、受け持っている役割が大きすぎる辺りも本作らしい要素でした。

意外と正統派なローグライクRPG

 おっぱいにばかり目が行ってしまう作品ですが、ローグライクRPGとしては意外と正統派です。防具が下着に置き換えられている辺りは本作らしいものの、上下を同じ下着にすることでセット効果が発動するなど、しっかりと考えて楽しめるよう作り込まれています。

 基本的な難易度はかなり低く、おっぱいに惹かれて購入したローグライク初心者の方でも安心です。キャラクターや装備の強化をしっかり重ねれば、安定してダンジョンをクリアすることができます。万が一、戦闘不能で装備を失っても、二重三重の保険が用意されているため、心が折れるようなことはありません。

 過去のシリーズ同様、チャレンジダンジョンを除いて難易度はゆるゆるなので、歯応えは控えめです。装備に好きな効果を付けられる新システム「花錬成」を活用すると、中盤以降は常に罠&状態異常無効・魔法反射という状態で、少し退屈なプレイでした。おっぱいよりも難しさを堪能したい人にはおすすめできません。

 一応、様々な制限が加えられる「ストイックモード」が用意されているものの、難易度選択ではなく、やり込み要素に近い位置付けでした。最初からダンジョンを「ストイックモード」でプレイするといった遊び方はできないので、歯応えを求める場合には注意が必要です。

スローライフと連動した育成要素

 スローライフと称して実装された庭園フィールドは、育成と密接に結びついた要素です。花壇に花を咲かせることで様々なアイテムを獲得して、キャラクターや装備の強化に使用します。序盤は1カ所ずつしか世話ができないので面倒ですが、掲示板解放からの一括管理で遊びやすくなったのは嬉しかったです。

 種まきから収穫までの時間経過は、ダンジョンに潜ったり「悶絶★開華」を行ったりすることで大きく進行します。他にも、庭園フィールドにいるだけでリアルタイムに進んでいくため、休憩を兼ねて放置していても育成が進んだ点は、とても私好みでした。攻略において、キャラクター強化の比重が大きいため、コツコツとした育成は重要です。

 遊びの幅を広げたスローライフ要素ですが、各種要素をメニューから直接操作できなくなったのは残念でした。一応、ファストトラベルが用意されているものの、各地点を何度も往復するのは煩わしかったです。フィールド自体をコンテンツとして活かしつつも、メニューからの直接アクセスも残してほしいところでした。

さいごに

 初代を購入した要因の1つに、イラストレーターがわだつみさんだったこともあって、今回のイラストレーター変更は複雑な気分でした。一時は購入を見送ろうかと考えたのですが、シリーズ自体は気に入っていたため、悩んだ末に購入。新シーズンでキャラクターが一新されていたこともあって、想像していたほど違和感はなかったというのが正直な感想でした。

 どこか褒めきれないところはあるものの、ゲームのクオリティはシリーズを重ねるごとに上がっている感触なので、今後も続編の製作を応援したい作品です。