ジャンル | ファンタジー・シミュレーションRPG |
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ハード | PlayStation Vita |
発売日 | 2015年8月6日 |
発売元 | マーベラス |
開発元 | FELISTELLA |
公式サイト | リンク |
販売:マーベラス/開発:FELISTELLAがおくるルミナスアークシリーズ最新作「ルミナスアーク インフィニティ」のレビュー記事です。
既存シリーズから制作陣とプラットフォームを一新。これまでルミナスアークシリーズは未プレイでしたが、過去の作品とつながりも無さそうだったので、良いキッカケかと思っての購入です。12人のヒロインと様々なバトルシステムに彩られた、十分に楽しめるボリュームに加えて、遊びやすい難易度調整に満足いく作品でした。
目次で流し読み
主人公と12人のヒロインたちによって描かれるストーリー
12人のヒロインが登場するというのは、本作の大きな特徴です。妹キャラから先生・お姉さんキャラ、皇女さまやアンドロイドなど、プレイヤーの趣味嗜好を幅広くカバーしています。パーティー加入が早い・遅いはあるものの、全員がバトルパートで使用可能となっており、個別エンディングも存在するメインキャラクターです。
全体の進行は章構成となっており、メインイベントと複数のサブイベントが発生。キャラクターが多いと展開が遅くなりがちですが、メインイベントを中心に遊ぶことで、仲間の加入が中心の序盤~中盤はサクサク進んでテンポ良く遊ぶことができました。
各章クリア時には、ヒロインたちとの会話や「シークレットレッスン」を行えるアフターブレイクを楽しめます。ヒロインが多いだけあってイベントの数も豊富で、イラストだけでなく、ムービーもたくさん用意されていた点は好印象です。
慣れるまでは難しい、少し煩雑なシステムのバトルパート
向きや高低差によるダメージ補正。6種類の属性。主人公・ヒロインの膨大なスキル。謳うことで仲間を強化する「コーリング」と、詩によって貯まった魔力を消費して発動させるEX技。戦闘中のセンターリーダーシステムに分岐式のスキルツリーなど、挙げていくとキリがありません。
その中でも「コーリング」は特に扱いが難しかったです。同時に謳うことで共鳴して効果が倍増するメリットに対して、戦闘可能なキャラクターが減るデメリットのさじ加減は、常に悩ましいシステムでした。共鳴を重ねると処理落ちする点はもう少し頑張ってほしかったです。
もちろん、全てのシステムを使いこなせば戦略は広がるため、慣れるほどに楽しめるゲームデザインになっています。いつでも詳細なチュートリアルを確認できるだけでなく、最近のタイトルにしては珍しく厚い説明書が付いているので、しっかりと目を通してから遊ぶべき作品でした。
遊びやすく作り込まれている難易度と救済措置
本作の難易度はノーマルで少し難しめに設定されています。ほぼ全ての敵が遠距離範囲スキル持ちで、近づかなくても遠くの敵が移動してくるなど、シミュレーションゲームとしてはかなり嫌な作りです。先に挙げたシステムを把握して、ヒロインをしっかり育てていかなければ苦戦は避けられません。
ただし、全滅しても経験値などを持ち越して再戦や出直しができます。敵が強いと感じれば、サブイベントやフリーバトルでレベルを上げられるので、育成を楽しみながら気軽に挑戦できるのは私好みでした。シミュレーションが苦手な人でも、最後の手段として難易度変更も可能です。戦闘を堪能したい人からストーリーを楽しみたい人まで遊びやすく作られています。
さいごに:周回プレイ・ルート分岐もあって長く遊べる作品
サブイベントを全てクリアしながら遊んで、クリア時間は30時間でした。周回時の引継ぎ要素が多く、追加イベントも発生。エンディング以外にもルート分岐が存在するので、1周目とは違った2周目を楽しめます。エンディングのコンプリートまで視野に入れると、かなり長く遊べる作品でした。