【解放少女 SIN】評価・レビュー ※ネタバレ注意

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B
総評
美少女ばかりの登場キャラクターとは裏腹に、容赦ないストーリー展開が目立つアドベンチャー。戦闘シーンの描写不足や、システム面の不親切が残念な作品です。
良かったところ
魅力的なキャラクターデザイン
独創的な設定とストーリー
悪かったところ
不親切なシステム周り
手抜きの戦闘シーン描写
ジャンル すべてを解放するアドベンチャー
ハード PlayStation3 PlayStation Vita
発売日 2013年12月5日
発売元 5pb.
開発元 5pb.
公式サイト リンク

 これはギャルゲーではありません! 公式で「美少女閣僚」とか書かれて、主人公の周りに可愛い女の子が沢山登場するので、色々なフラグが立ち放題だと想像するのは必然。しかし、実際にプレイしてみるとフラグはフラグでも、死亡フラグばかりが目立ちました。

ストーリー自体はそこまで悪くないのですが、システム・構成・演出に不満が多くて損をしている作品。

色々と予想外の展開が満載だったストーリー

 前述したように、主人公が男性で美少女が多数登場とくれば、甘酸っぱい展開を想像していたのですが、そんな物はバッドエンドにしか存在しません。政治色の強そうな設定は、表面上だけで無く終始徹底。魅力的な登場人物も、完結する頃には半数が死亡・離脱・サイボーグ化など予想外の展開ばかりで、良くも悪くも想像を裏切られた印象です。

 どちらかと言えば、箸にも棒にもかからないようなベタベタ展開よりは、こう言った突拍子も無い内容の方が自分は好きです。離脱者も居ることから大団円の結末とは言えないものの、様々な要素を詰め込んだストーリーも最後には集約して、殆どモヤモヤした部分を残さずに完結した点は良かったです。

もう少し力を入れて欲しかった戦闘シーンの描写

 大半の戦闘シーンは、戦場背景にカットインとテキストだけで表現されるので、全く臨場感が伝わって来ません。場面によっては、何が起こっているのか不明瞭な部分さえ有りました。ハッキリ言ってしまうと、ジャンルがアドベンチャーになったから”戦闘シーンはこれぐらいで良いだろう”と言う手抜き感。むしろ元がシューティングだからこそ力を注いで欲しかった部分です。

 例外として、日本の名所に模した史跡兵器だけは最高に馬鹿でイカしてました。毎回イラストを使って登場・使用するのでインパクトも抜群。登場人物達は真剣なんだけど、プレイしているこちらとしては変な笑いが込み上げて来ます。センス的に合う人合わない人が分かれるとは思いますけど、トンデモ兵器が好きな人には堪らない物ばかりでした。

システムが不親切でゲームの構成には違和感

 既に別記事として書きましたが、バグかと疑うような真エンディング到達条件。ループ系でも無いのに、ノーマルエンド後に出現した要素をチャプターリストから拾い集めていく攻略。情報を補完する大量のTIPSは、閲覧が取得順固定のみで表示も読みにくいなど、不満を挙げていくときりがありません。

 特に真エンディング到達条件に関しては、最後の最後で完全に詰まってしまい、1度は諦めてプレイを中断してしまうほど気分が萎えました。それを乗り越えた上で辿り着いた真エンドは、クリアしてやり遂げた「達成感」より、やっとコントローラーを置くことが出来る意味で「解放感」が強かったくらいです。

普通にストーリーを堪能させて欲しかったアドベンチャー

 前作がシューティングと言う事から選択肢による戦闘要素を組み込んだり、ミスティクル・ダイブと言う一風変わった分岐システムを用意したところまでは良かった。しかし、中途半端で冴えない要素を遊ばされるよりも、ストーリーだけを集中して楽しみたかったと言うのが本心です。

 本当に惜しく思っているので、今後も何らかの形で作品化される可能性を夢見て、次を期待したい。オープニングアニメのクオリティが高いので、アニメとか作ってくれれば見てみたいですね。動いて喋るキャラクターや、解放機・大国・神獣の戦闘シーンなど絶対に映えると思います。