目次で流し読み
圧倒的な世界観を見せつけられて鳥肌が止まりません
『いま遊んでいるゲームが落ち着いたなら、こっちも遊んで見てよ!』 そう知り合いに言われて教えて貰ったのが「風ノ旅ビト」でした。短い期間に何本もプレイすると疲れるんだよね。と思いながらも公式ページを開いてみると、何やら未知なる世界をのぞいてしまった。そこに言葉はなく、一面に広がる砂漠を歩くプレイヤーの姿しかありませんでした……
目的地に向かって黙々と進んでいく。ただそれだけなのに面白い
プレイヤーができることと言えば移動と周囲の布きれを集めて空を飛ぶ事だけ。そのたった二つの要素を駆使して遠くに見える山の頂上を目指していきます。もちろん、淡々とマップを進むわけではなく飛行に必要な布きれの群生地を探したり、また飛行時間を延長させるアイテムの捜索。そして様々なマップのギミックがプレイヤーを存分に楽しませてくれます。配信専用タイトルだからといってパッケージソフトに比べて全く引けを取りません。
映像が物語を語りかける。言葉はなくとも伝わってくるストーリー
うたい文句の『言葉はない』の表記通り、本作品には一切文字が出てきません。例外と言えばタイトル・スタッフロール・操作説明くらいで、それらの必要最低限な部分ですらできるだけ表示しないように心がけている姿勢が感じられました。しかし、それでいて何となく伝わってくる物語の流れやプレイヤーキャラの感情など本当にうまく作られています。
旅路は1人、時には2人で様々な苦難を乗り越えていきます
本作品にはタイトルメニューが存在しません。だから遊び方は「旅路」以外に選択肢がないのですが、オンライン対応2人協力プレイが可能となっています。どういうことかというと、プレイヤーが進む世界には必ずしも自分だけが冒険をしている訳ではなく、時を同じく近い場所を冒険しているプレイヤーとネットワーク経由でマップを共有される仕様となっています。他のプレイヤーとは会話等のコミュニケーションを図る機能は用意されていませんが、近づく事で布きれ無しで飛行ゲージを回復させたりする事が可能なので協力プレイを図って円滑にゲームを進める事が出来るようになります。
終盤になるとステージは困難を極め、時にはバラバラにされながらも合流を待ったりしながら共に進んでいく流れはゲームにお膳立てされているとは言え、僕と相手の二人で冒険をしているという感触が十二分に伝わってきて言葉に出来ない感動を覚えました。
興味を持った方は、是非プレイしてみてほしい
1200円の配信専用ソフトと言うことでプレイ時間は1周で2時間弱ですが、長い短いとかそういう次元の感想ではなく断然面白かった。むしろ短い時間で1周できるからこそ、クリアして即座に2周目を遊ぼうか感想を書くか迷ったくらいです。
また今回の感想に関して、本当はもっと直接的に書いてしまいたい場面や載せたい画像がたくさん有ったのですが、事前に知ってしまい感動が半減してしまってはもったいないと思ってできるだけ直接的な表現は伏せて感情的に書いてみました。ハッキリ言ってゲーム自体は僕の感想の何倍も面白いんでお薦めですよ!