ジャンル | ボードゲーム |
---|---|
ハード | PlayStation 4 PlayStation Vita |
発売日 | 2017年10月19日 |
発売元 | スクウェア・エニックス |
開発元 | スクウェア・エニックス |
公式サイト | リンク |
30周年を記念した夢のコラボレーション作品、「いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY」のレビュー記事です。
「ファイナルファンタジー」シリーズと「ドラゴンクエスト」シリーズの30周年記念作品となる本作。フルボイスで登場する20人を超えるキャラクターや、各タイトルをモチーフにしたマップが数多く登場するなど、ファンにとってはたまらない豪華な内容となっています。
ゲームモードも複数用意されており、1人プレイやフレンドとの対戦だけでなく、見知らぬプレイヤーとも気軽に遊ぶことが可能です。長すぎる待ち時間など、オンラインマルチプレイに少し気になる点はあったものの、何度でもいつまでも遊び続けられる作品でした。
目次で流し読み
多数の人気キャラクターとマップが登場
2つのシリーズから併せて26人のキャラクターが登場します。新旧タイトル・敵味方、幅広いチョイスで、好きなキャラクターが1人もいないということはなさそうな布陣です。全キャラクターがフルボイスで毎ターン喋るため、とても賑やかな対戦が繰り広げられます
マップも各タイトルの街やフィールドをモチーフにした物が数多く登場。それぞれ特徴的なギミックが用意されているだけでなく、BGMも専用の物が流れるため、盛り上がりは倍増です。片方のシリーズだけでもコンテンツ量が多いため、両シリーズの全てを網羅していなくても十分に楽しめます。
親切なチュートリアルやイージーモードを完備
ダイスをふって、お店を買って、株で儲ける。いただきストリートは、シンプルなようで奥深いゲームです。FFやDQは遊んでいるけど、こちらは遊んだことがないという人も多いかもしれません。そんな人のために、本作では実際のゲーム画面を使った、ルール説明を受けることができます。
プレイしながら解説をしてくれるルール説明はわかりやすく、かなり久しぶりのプレイとなる私も、勘を取り戻すのに助かりました。簡単なルールで手軽に楽しめるイージーモードも用意されています。初心者や子供でもすぐに遊べる作りで、遊び相手を探しやすくなっていました。
様々なマップに挑戦する1人プレイモード
2~4ステージのコースに挑戦する1人プレイモードは、CPUとの勝ち抜き対戦形式です。各ステージに設定された順位以上でクリアを重ねていき、最終的には優勝を目指します。「光の戦士」「伝説の勇者」など、タイトルでまとめたコースから、「クイック」「空き地」といった特殊ルールコースまで様々です。
難易度の高いコースになるほど複雑なマップが設定されており、CPUも強い相手が用意されています。特に、終盤のSランクCPUは様々なテクニックを駆使してくるため、苦戦を強いられました。手ごたえのある難しさに、CPUもフルボイスでよく喋ることもあって、1人でもゲームを堪能できます。
もちろん、設定次第ではCPUのボイス・演出なしの超高速モードに切り替えられます。ほとんど待ち時間がないのでテンポがよく、CPUのプレイを見ているのは暇だという人でも安心です。
いつでも対戦が楽しめるオンラインマルチプレイ
プラットフォームをまたいで最大4人まで遊べるオンラインマルチプレイは、ランダムマッチングで好きな時に対戦を楽しめるモードです。対戦中はキャラクターが喋らない代わりに、汎用4種類、キャラクター固有4種類、合計8種類のスタンプでコミュニケーションを図ることができます。
遊び始めるのは手軽なものの、1ターンの持ち時間が600秒と多いことや、プレイヤーの離脱時などに参加するNPCが毎ターン交換交渉を繰り返すことがあるため、1プレイは長くなりがちでした。選択したマップや参加者のプレイスタイル次第ですが、1~2時間は見ておく必要があります。
自由に遊べるフレンド限定マッチやローカル対戦
オンラインマルチプレイは、フレンド限定でも遊べます。ランダムマッチングの対戦は時間が掛かる傾向にありますが、こちらはマップやルールを自由に設定可能なので、その時の気分や時間によって細かく調整できる点も好感触でした。なお、フレンド+ランダムマッチングを行うことはできません。
私はフレンドと2人+CPUで遊んでいましたが、ボイスチャット付きということもあって、2人でもかなり楽しめました。PS4のローカル対戦ならコントローラー1つで複数人の対戦も選べるため、オンライン・ローカル問わず、1人でも一緒に遊ぶ相手がいれば、十分に堪能できる作品です。
フルボイスの解説付きで振り返るハイライト機能
全てのモードで対戦終了時に、勝負の分かれ目を振り返るハイライトを閲覧可能です。再生中は優勝したキャラクターの専用BGMが流れる中、参加していたキャラクターたちのコメントや解説が行われます。ハイライトもフルボイスなので、とても賑やかなプレイバックです。
対戦の長さに関係なく、約2分まで圧縮されるハイライトですが、名勝負は見どころが満載になります。最大で5個まで保存できるため、あとで見返せるのはうれしかったです。条件付ではあるものの、動画投稿サイトでの配信を公式が推進しているため、気兼ねなく共有できる点も好感が持てました。
キャラクターやマップが解放できる景品交換所
対戦終了時に順位や副賞に応じて、いただきコインが手に入ります。コインは景品交換所でキャラクターやマップといった、様々なコンテンツの解放に使用します。全てのモードで入手できる上に、用意されているコンテンツも多いため、1人プレイクリア後も遊ぶモチベーションが維持できました。
フレンドとのオンラインプレイやローカル対戦では、ホストが入手していれば参加者も同条件でプレイできるようになっています。あとから遊び始めた人でも、フレンドのホストで遊べばすぐに解放状態で遊べる上、遊んでる間にコインが貯まっていく良いゲームデザインです。
名場面をコメント付きで観賞できるミュージアム
「ファイナルファンタジー」シリーズと「ドラゴンクエスト」シリーズの30周年記念作品ということで、両シリーズ作品の名場面が見られるミュージアムが用意されています。各タイトルをプレイした方なら忘れられない思い出のシーンばかりで、記念作品にふさわしいコンテンツです。
こちらでもシリーズの枠を超えてキャラクターたちがコメントをしてくれますが、残念ながらボイスは用意されていません。しかし、名場面に対して、作品同士がつながるようなコメントや、登場している本人自身が語るといった物も存在するため、見応えがありました。
さいごに
オンラインマルチプレイがメインと考えて購入しましたが、想像していた以上に1人プレイやフレンドとの少人数対戦も楽しむことができました。オンライン対戦の不満もマッチング次第というところがあるため、基本的には大満足と言える作品です。
© 2017 ARMOR PROJECT/SQUARE ENIX All Rights Reserved. © SUGIYAMA KOBO DRAGON QUEST characters: © ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX FINAL FANTASY characters: © SQUARE ENIX