【箱! -OPEN ME-】レビュー 頭も体も使ってME!!

良かったところ
マーカー不要のARゲーム
シングルモードで遊べる箱の数は約40種類
悪かったところ
ちょっと気になるローディングの長さ
5
A+

 クリアまでに掛かった時間は約5時間。一部を除き、想像していたより難易度の低い作品でした。クリアできなくてもヒントの類が一切表示されないので、難しすぎるのも困りものですけどね。ダウンロードタイトルでスムーズに楽しんで5時間というボリュームはちょうど良かったです。

マーカーが無くても遊べる新感覚ARゲーム

 本作にはSONYの「SmartAR」と言う新技術が使用されており、AR用マーカーが無くとも場所を認識して拡張現実を楽しむことが出来ます。もちろん印刷環境があるなら公式からマーカーを用意した方が安定ですが、時と場所を選ばず遊べるというのも魅力的ですね。

ゲーム中は意外にも体力を使う運動ゲーム

 自分はARマーカーを印刷して遊んだのですが、最初は床に置いてマーカーの周りを膝立ちでグルグル回る事から始まり。途中から台の上に置いて自分も立ってグルグル。グルグルグルグル。いい年した大人がVitaを手にグルグルする姿は見せられないよ!

ちょっと気になるローディングの長さ

 本作で一番残念な部分。ステージ開始時に毎回10秒以上のローディングが発生するので、ステージによっては箱開けよりローディングの方が長いくらいです。このローディングはリトライでも発生するので常にストレスになりました。

シングルモードで遊べる箱の数は約40種類

 その一部は同じ系統の箱で、難易度が違う上位互換も有るので実質の種類は30種類程度。もちろん作る側も色々と工夫を加えています。単純に「下位より難易度の高い箱」から「下位の先入観に囚われると開かない箱」など面白く、互換箱に悪い印象はありません。

頭脳系よりも発想重視。柔らかい頭で考える事!

 プレイ前は箱を前にウンウン唸りながら四苦八苦するゲームだと思っていました。しかし、実際にプレイして見ると閃きが重要なゲーム。後半の箱でさえ、見抜ければ初見数秒で開いたりするので、意外なタイミングで盛り上がります。

手先の器用さを要求されるテクニック系箱も存在

 説明で目を疑った「最大6点同時タッチ可能」の文字。携帯機で同時6点。しかもARを維持する為に、本体を支えたまま行う状況を想像出来るでしょうか…… 開け方は解ってるのに指が攣りそうで開けられない、それを乗り越えた時の達成感は最高でした!

賛否両論? 驚愕のラストエリア

 ネタバレになるので詳しくは書きませんが、最後は人によって評価が大きく分かれそうな箱が用意されていました。発想や演出は面白いけれど、これまでのステージで培ってきた技術や経験が全く活かされない、大胆なコンセプトだったからです。私自身、まるで別ゲームのような印象を持ってしまい、ちょっと評価が難しいかなと感じる最後でした。