ジャンル | サバイバルホラーアクションアドベンチャー |
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ハード | Nintendo Switch Steam |
発売日 | 2023年9月21日 |
発売元 | qureate |
開発元 | qureate |
公式サイト | リンク |
qureateがおくるサバイバルホラーアクションアドベンチャー第2弾「廃深2」のレビュー記事です。
不気味な着ぐるみに襲われる中、廃ショッピングモールからの脱出を目指す本作。ホラーシチュエーションに置かれた女の子の魅力を堪能できる作風は継承しながらも、前作の不満や遊びにくかった点は改善された作品でした。
公式サイト等に掲載されているイベントスチルが少なく不安だったものの、豊富なバリエーションで十分な点数が用意されていた点も高評価です。
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配信越しに協力して脱出を目指すホラーストーリー
動画撮影のために訪れた廃ショッピングモールで、不気味な着ぐるみに襲われるところから始まるストーリーは、配信越しに3人の女子大生が協力して脱出を目指す物語です。
お嬢様やインドア派など、主人公はそれぞれが異なる魅力を備えており、多彩なシチュエーションでプレイヤーを楽しませてくれます。行動によって分岐するマルチエンディング形式で、ハッピーエンドだけではない結末が用意されている点も私好みでした。
一部のイベントで前作のキャラクターが登場するものの、内容はオマケ程度でした。前作を遊んでいれば楽しめて、未プレイでも大した影響はありません。
ちょっとHなハプニング・イベントスチル
公式サイトやPVに掲載されているイベントスチルが少なく不安でしたが、実際にプレイしてみると、十分な点数が用意されていました。内容もワンパターンではなく、様々なアングルや濡れスケも完備で、満足度は高かったです。
もちろん、女の子をタッチして反応を楽しむこともできます。ストーリー中は配信風の映像になっていますが、ギャラリーモードでは演出の掛かっていないバージョンも堪能できて文句なしでした。
程よい難度で楽しめる謎解き要素
情報やアイテムを集めて攻略していく謎解き要素は、3人のキャラクターがそれぞれ異なるエリアを探索する形式となっています。特定のイベント中を除いて、いつでもキャラクターの切替えが可能です。
見つけた情報は配信で他キャラクターと共有される他、アイテムの受け渡しも発生します。一見、複雑そうなシステムですが、自動的に使用キャラクターへ届く親切な仕様です。もちろん、自分で使用するべきアイテムは送れません。
各アイテムを使用する機会は1度だけで、使用済みのアイテムが消える点も好感触でした。何度もアイテムを受け渡したり、総当たりでアイテムを試したりするような、不毛感を覚える試行錯誤はほとんどありません。
ストーリーが進むと徐々に探索範囲は広がっていきますが、キャラクター同士が会話でヒントを教えてくれる場面もあって、全体的に適度な難しさでした。
探索・謎解きと並行して多発する逃走劇
本作では、探索・謎解きと並行して、襲いかかってくる着ぐるみから逃げる場面が多発します。逃走劇は隠れてやり過ごすまで終わらないものの、目の前で隠れても大丈夫なので、過度なアクション操作は求められません。
捕まったら即ゲームオーバーではなく、狂気度が段階的に増加していき、演出やエンディング分岐に影響する点も緊張感の維持に一役買っていました。
前作では逃走時のみ走れたのに対して、今作ではいつでも走れるようになった点は、かなりうれしい仕様変更です。探索時は歩き、移動と逃走時は走ると使い分けて遊べました。
さいごに
同コンセプトの2作目で似たり寄ったりのゲームになるのではと心配でしたが、主人公たちの属性を変えるだけでなく、分散しての探索に切り替えたことで、異なる体験が楽しめました。前作で評価の足を引っ張っていた点も改善されており、おすすめしやすい作品に仕上がっています。