この記事では、主人公が高校生のタイトル100本分のデータから、ゲーム開始時点での学年と在学状況についてまとめています。
学年・在学状況データ(100作品)
主人公の学年
大半が「2年生」となっており、「1年生」「3年生」に大きな差はありませんでした。
「2年生」が多い理由としては、先輩・後輩の両方が存在するので、様々な属性のキャラクターを登場させやすい点が挙げられます。転校設定でなければ開始時点からコミュニティにも所属させやすく、進学・就職を強く意識する必要もないため、ストーリーの自由度も高いです。特に理由がなければ、2年生に設定するのが堅実です。
「3年生」が主人公のタイトルは、「WHITE ALBUM2」「CLANNAD」のように、卒業(または卒業後)をストーリーに絡めた作品が目立ちます。また、「魔都紅色幽撃隊」「東京魔人學園剣風帖」といった、学園伝奇ジュブナイルも3年生の主人公が多いです。
「1年生」が主人公の場合、入学(または入学直後)から始まり、人間関係を1から構築する設定の作品が目立ちました。「ジャックジャンヌ」や「喧嘩番長 乙女」のように、性別を偽って学園生活をおくる作品は、入学スタートが定番という印象です。
主人公の在学状況
最も多いのは「在学中」となっており、「入学」が存在する1年生でも「在学中」と半々でした。「在学中」は開始時点からコミュニティに所属させやすいことに加えて、学校内の知識も備わっているので話が早くなります。「2年生」同様に堅実な設定なので、100人中52人が「2年生」かつ「在学中」という結果でした。
「転校」「入学」に関しては、一般的な学園物ではなく、学園伝奇ジュブナイルを筆頭に特殊な設定のタイトルが多いです。「神田川JET GIRLS」や「FLOWERS」のように、学校自体が特殊な場合もあります。
100人の中で唯一、ゲーム開始時点で留年していたのは「THE KING OF FIGHTERS」の主人公です。学園生活がメインの作品ではなく、理由も存在するとはいえ、非常に珍しい設定でした。
さいごに
高校生が主人公の作品は山ほどある印象だったのですが、意外と学年までハッキリ定められている作品は少なかったです。一応、100数十本分のデータを集めましたが、きりが良くなるよう、大きく割合が変わらない範囲で100本に絞りました。
18禁恋愛アドベンチャーゲーム(コンシューマ移植されていない物)まで含めれば、200本、300本と増やせそうでしたが、恋愛ゲームはヒロインの多様性を確保するために「2年生」が多く、より一層の偏りが生まれそうな感触です。