【不思議のクロニクル】体験版 感想 1000回遊べるRPG?

 PCゲーム「片道勇者プラス」をベースに移植&リメイクされたスパイク・チュンソフトの最新作、「不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハが7月30日に発売となります。それに先駆けて、PS Plus会員限定で体験版の先行配信がスタート。チェックしているタイトルだったので、早速プレイしてみました。なお、一般ユーザーには7月23日から配信開始とのことです。

1000回遊べる! 強制横スクロールRPG

 不思議のクロニクルは、左側から迫りくる光の災厄から逃げながら、元凶である堕天使を倒す一方通行のRPGです。プレイヤーは、限られたターン数の中で襲い来る敵を倒し、街やダンジョンを駆け抜け、様々なイベントを乗り越えなければなりません。

 大きな特徴の1つとして挙げられるのが、命名による世界の自動生成です。付けた名前によって構成が変化するため、生成される世界は1兆以上になります。面白い世界を見つけたら、それを他のプレイヤーに伝えば、同じ世界に挑戦してもらうことも可能です。オンライン要素や特殊な世界の配信なども用意されており、何度も繰り返し遊べる作りになっています。

基本はわかってもゲームの全体構成が伝わらない体験版

 体験版ではステージの生成はできず、用意された2つのステージを遊べるだけにとどまります。選べる職業も少なく、解放要素は全て製品版にお預けとなっているため、本当にゲームの基礎を体験するだけという印象です。全体のゲーム構成が見えないので、今ひとつ面白さがつかめません。

 おかげで、「1000回遊べる!」とうたい文句を付けられても、その前に飽きてしまいそうだと感じました。もちろんこれは体験版だけを触った感想であり、製品版ではうまく世界が広がっていくと思うのですが、その魅力が伝わってこないのは残念でした。

文字が細かくPlayStation4でのプレイを推奨

 縮小しているスクリーンショットからもわかるように、画面の文字がかなり小さいです。画面全体を使ったストーリー説明や、立ち絵の会話パートは良いですが、主要となるゲーム画面が細かすぎます。特に、PS Vitaの小さな画面で読むのは大変だったので、両ハードを持っているなら少し高くてもPS4版の購入をおすすめします。

さいごに:いまのところ購入優先度は低め

 月末発売と言うことで、他にもチェックしているソフトが同日発売予定になっている本作。せっかくの体験版配信だったので期待していたものの、思っていたほど楽しめなかったので、購入スルー or 後回しにすることにしました。時間が取れれば参考として「片道勇者プラス」を遊んでみるのも良いかもしれませんね。