ジャンル | アクション |
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ハード | PlayStation 4 Xbox One Windows |
発売日 | 2017年2月16日 |
発売元 | ユービーアイソフト |
開発元 | ユービーアイソフト |
公式サイト | リンク |
ナイト、侍、ヴァイキングの三つ巴を描いたアクション「FOR HONOR(フォーオナー)」のレビュー記事です。
1対1の読み合いから臨機応変な立ち回りまで、様々なプレイヤースキルを求められる本作。目を見張るような派手さはないものの、遊べば遊ぶほどに自分の上達が実感できて、面白さが増していく魅力を備えています。様々なゲームモードや10種類以上のヒーローによって、何時間プレイしても全く飽きる気配がなく、連日深夜まで遊び続けてしまうすばらしい作品です。
プレイヤースキルが直結する駆け引きの真剣勝負
基本となるアクションは「素早い弱攻撃」「強力な強攻撃」「ガード崩し」の3種類となっており、相手との間合いを計りながら機をうかがう、読み合いの勝負です。単純な攻撃を繰り出すだけでは簡単にガードや回避をされてしまい、スタミナを無駄に消費するだけでなく、時には手痛い反撃を受けることもあります。フェイントで揺さぶりを掛けたり、相手の出方を見てから対応したりと、駆け引きの応酬で勝利を勝ち取るのが醍醐味です。
ゲームとしては、かなり地味な印象を受けるシステムですが、実際に遊んでみると奥深く、1戦1戦が手に汗握る戦いになります。集中しすぎてしまい、息をするのも忘れてしまうほどです。勝敗にはプレイヤースキルが直結しているため、対戦やAIを相手に修練を重ねることや、情報を集めて知識を深めることによって勝率は上がり、上達していることを実感しやすい点も好印象でした。
10種類以上の個性的なヒーローたち
各勢力4種類の合計12種類のヒーローが登場。自分が所属している勢力に関係なく、好きなヒーローを選択することが可能です。それぞれ「高速、カウンター型」や「防御型、ハードヒッター」など特徴が分かれており、武器や攻撃方法も違うので、戦い方も大きく異なります。ゲーム内には各ヒーローの解説動画も用意されているため、目を通すことで手軽に特徴を覚えることができました。
ゲーム内通貨を使って登用することで、ヒーローをカスタマイズが解放されます。見た目やエモーションの変更だけでなく、装備で性能を調整することも可能です。もちろん単純な強化ではなく、何かを伸ばす代わりに他が下がる仕様のため、装備によって単純な有利不利が発生することはありません。
なお、ゲーム内通貨は課金によって購入可能ですが、普通に遊んでいるだけでもコンスタントに手に入ります。かなり高額な見た目やエフェクトが欲しい場合は課金することで時間を短縮できますが、純粋な戦いという点では課金額が影響を及ぼすことは少ないです。戦略の幅が多少は広がるとはいえ、あくまで重要なのはプレイヤースキルになります。
三つ巴の戦いを彩る様々なゲームモード
本作のマルチプレイには、大きく分けて4つのゲームモードが用意されています。1対1のデュエルは、真っ向から鎬を削る真剣勝負。2対2のブロウルは、早く勝利すれば2対1に持ち込めるが、急きすぎて負けてしまうと1対2になる悩ましい戦い。大人数で行うことによって、戦略の幅が大きく広がる4対4のデスマッチ。そして、臨機応変に立ち回らなければならない、陣取り合戦のドミニオンです。
前の3つがシンプルなのに対して、ドミニオンは少々複雑なルールが用意されています。マップ上に用意された3箇所の陣地を占領することで、自軍にポイントが入っていき、1,000ポイントを超えると相手軍のリスポーンが禁止。その状態で相手を全滅させれば勝利となります。基本的に相手を倒せば良い他のモードと違い、ヒーローの特徴を活かした行動や、時には逃げて時間を稼ぐことも重要です。
正直なところ、ドミニオンは他のモードに比べて微妙そうだと思っていたのですが、実際に遊んでみると、かなり面白いです。1,000ポイントに達したからと言って勝ちが確定するわけではなく、ポイントは常に加算形式のため、有利な間に決めなければ自軍もリスポーン禁止に陥ります。よほど偏ったメンバーでない限り、ギリギリの勝負になりやすい絶妙なルールだと感じました。
デュエルなどの少人数戦闘は5分前後、ドミニオンやデスマッチと言った4対4の戦闘は10分強と、1回が手軽に遊べる点も良かったです。お互いが望めばデュエルでも連戦が可能となっており、接戦を何度も繰り広げることもあります。条件を達成することでボーナスが手に入るオーダーも用意されており、ゲームモードを切り替えながら遊ぶことで、何戦でも飽きずに遊び続けることができました。
どの時間帯でも楽しめる全世界共通サーバー
FOR HONORは、プラットフォームごとに同じサーバーへ接続する形式となっており、全世界のユーザーと遊ぶことが可能です。残念ながら別プラットフォームのユーザーと直接遊ぶことはできないものの、各勢力の情勢は全プラットフォームの結果が反映される仕様になっています。
マッチングは最初に地域や腕前の近いユーザーから検索を行い、相手が見つからなかった場合は範囲を広げていくことになります。時差の関係で、深夜帯などは海外ユーザーとの戦いが中心です。相手の回線速度にもよりますが、デュエルやブロウルと言った少人数戦闘なら、ラグはほとんど感じられません。ただし、ドミニオンなどの4対4ではまれに接続エラーが発生するため、注意が必要でした。
さいごに
他に購入するタイトルがなかったので、何となくで購入してみたのが切っ掛けでしたが、想像以上の面白さに寝食を忘れて没頭しています。この記事を書いている合間にも、ちょっと息抜きにと起動したら、あっという間に数時間が過ぎ去っていました。ゲームモードやヒーローを切り替えながら遊び続けていけば、何週間、何か月でも飽きずに楽しめそうな作品です。