FINAL FANTASY零式HDの初回限定特典として配信されている、「ファイナルファンタジー15」体験版をプレイしました。序盤の一部を体験版オリジナルの展開に置き換えた特別編集版です。マップは1つですが、メインクエストだけクリアしても3時間弱。サブクエストまで堪能すれば、更に数時間は楽しめるボリュームです。
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プレイヤー操作で自由に移動・攻撃可能なアクションRPG
従来のコマンド選択式バトルからボタン入力によるアクション形式に大きく変化。フィールドのモンスターに対して接近・攻撃するとシームレスに戦闘へ移行する、なめらかなリアルタイム戦闘になっています。ところどころにコマンドバトルの名残も見えており、十字キーで選んで使うMP消費スキルも用意されていました。
複数の通常攻撃やスキル、瞬間移動など、選べる操作の種類はかなり多い。主人公以外はAI操作なので、1人に専念できるとはいえ、かなり複雑な操作を求められる感触です。純粋なアクションゲームに比べると、操作性や爽快感で劣る部分はあったものの、RPGらしいカスタマイズを含めて、新しさを強く感じる戦闘です。
時間経過も存在するオープンワールド風のフィールド
美麗なグラフィックと広大なフィールド。ダンジョンにもそのまま入れるため、体験版の範囲では完全にオープンワールドでした。製品版ではストーリーに沿って進めるエリアが制限されるとのことですが、広義に解釈すればオープンワールドと言って差し支えはないと思います。そもそもオープンワールドの定義が不明確です。
フィールドの探索を続けると時間が経過していきます。長時間の探索を行うとバフ効果が切れたり、夜間はダンジョンに生息するモンスターがフィールドを徘徊するといった、リアリティを感じさせる仕様が用意されています。まさかRPGで暗闇から敵に襲いかかられて驚くなんて体験をするとは思いませんでした。
各種メイン・サブクエストやスニークミッション
順番にクリアしていくストーリーミッションの他に、物語を彩るサブクエストが多数存在。挑戦するかどうかはプレイヤー次第ですが、時間経過によって消えてしまう物もあります。前述した長時間探索によるデメリットと組み合わされたゲームデザインになっていました。無理をしてクエストに挑戦するか悩ましいところです。
敵の後ろを隠れて追いかけるスニークミッションや、強力な敵を誘導してフィールドギミックに誘い込むなど、アクション要素の高いクエストも登場。広いマップでおつかいをするだけでなく、様々なことに挑戦してマンネリさせない作り込みでした。余り多すぎるとミニゲーム集になるので、うまく配分してほしいですね。
リアルよりも魅力的に感じるグラフィックの数々
1マップしか収録されていない体験版でも容量は5GB以上。ムービーだけでなく、フィールドを移動しているだけでも実写並みのクオリティです。宿泊時に並べられる食事は本物よりも美味しそうに見えます。ついに時代の進化はゲームから飯テロを受けるようになりました。私は特性熟成肉の濃厚シチューを食べてみたいです。
体験版だけでは世界観が伝わってこないストーリー
序盤の特別編集版とのことでしたが、体験版だけではキャラクターの素性や目的すら分かりません。まだ公式サイトの情報も乏しいため、予習としてゲームメディアの情報を仕入れておかなければ理解するのが難しいです。『ホストみたいな主人公たちが車の修理代で苦労する話』以上でも以下でもありません。
1本では収まりきらず、連作を想定しているとされる本作。そのうち1つの序盤を切り取っても作品の全容は見えない状態です。体験版終了後に特典映像も流れますが、こちらも既存の情報を別視点から見た内容となっており、本編となるストーリーへの興味がより一層増すことになりました。
追記:分割する予定はディレクター交代によって撤回されていました。
さいごに
最近のFFシリーズは新作が発売されるたびに大きく仕様変更してきたとはいえ、本作は完全に別ゲームの印象です。もともと違う作品として開発されていた物が、後からナンバリングタイトルに切り替わったことも大きいと思います。
まだ発売日も未定の段階で配信された体験版なので荒削りな部分もありましたが、長く楽しみにしているタイトルなので、期待以上の作品に仕上がってほしい物です。