ジャンル | RPG |
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ハード | PlayStation 4 |
発売日 | 2015年11月5日 |
発売元 | コンパイルハート |
開発元 | コンパイルハート |
公式サイト | リンク |
プレイ時間 | 1周目クリアまで20時間 全ストーリークリアまで32時間 |
大幅に進化・拡張されたガラパゴスRPG「フェアリーフェンサー エフ ADVENT DARK FORCE」のレビュー記事です。
2つの新規ストーリーが追加されたことで、無印版に比べてボリュームは約2倍。システム面も遊びやすくなって、快適なローディングは健在と、更に隙のなくなった本作。次回作の存在を示唆する意味深なルートが存在することに思うところもあるのですが、総評としては満足行く作品でした。
目次で流し読み
イベントが追加されてもう一度楽しめる「女神編」
既に無印版で遊んでいるルートのため、イベントは全スキップで済ませようと思っていたのですが、補完・追加ストーリーが多くて、普通にプレイしていました。足早に都合よく進んで行く展開は相変わらずですが、新しいダンジョンの登場や演出の強化もあって、無印版より確実に面白くなっています。
戦闘システムもパーティー人数が3人から6人に拡張されるなど変化が多く、新しく追加されたダッシュ機能でフィールドをサクサク進める点も好印象です。難易度選択や大幅なゲームバランスの見直しで、過去に無印版を遊んだ人でも、再び楽しめる内容に仕上がっていました。
敵味方が逆転してしまうストーリー「邪神編」
前半で味方だったキャラクターが敵になり、一部の敵が味方になる特殊なルート。仲間だけでなく、主人公まで敵側にまわる大胆な展開で、登場キャラクターは同じはずなのに、「女神編」とは全く異なるストーリーでした。言葉遣いや性格が大きく変化したキャラクターも存在するため、声優さんの演技が光るルートです。
女神でも邪神でもない第3のルート「魔神編」
新規キャラクターが数多く登場して、他のルートとは大きく方向性の違う展開を見せる新展開です。これまでにいなかったタイプの変人や、謎生物ピピンの父親など、セプテリオンクラブの色物キャラクターが物語を彩ります。
最大の目玉として、無印版では仲間にならなかったマリアノ様がプレイアブルキャラクターとして参戦。本作の購入を決めた要因の1つだったので、うれしい追加要素です。前作では、隠しキャラクター扱いだったロロにもイベント・個別エンディングが用意されていて大満足でした。
魔神編ストーリー未完結で残された続編発売へのフラグ
完全版で追加されたストーリーが未完結というのは挑戦的です。一応、他のルートはキッチリ完結しており、魔神編も大筋は締めくくられているのですが、『本当の戦いはこれからだ』という雰囲気を残しており、壮大な続編へのプロローグとなっていました。これが蛇足になるかどうかは続編次第です。
無印版同様に快適なスキップ機能・超速ローディング
ルートの追加で周回プレイが必須となっている本作ですが、早送り・スキップ・バックログと豊富に用意されたADV機能は特筆するべき魅力です。スキップを多用すれば2~3数時間でクリアできるため、クリア後の個別エンディング回収もはかどります。もちろん戦闘の演出も全てスキップ可能です。
ローディングは長い・短いという評価以前に、ほとんど存在しないといっても過言ではありません。ワールドマップやダンジョンへの移動、バトル突入がノンストップで進んでいくため、常にテンポ良くプレイ可能です。相変わらず何か裏技を使っているのではないかと疑うくらい超速でした。
さいごに
「ガラパゴスRPG」と言うジャンル名が特異ですが、遊びやすく幅広いプレイヤーが楽しめるRPGです。今回追加されたルートによってボリュームも大幅に増えており、個別エンディングの回収まで含めると長く遊べるタイトルに仕上がっていました。無印版を遊んだ人・未プレイの人、どちらにもおすすめしたい作品です。