【Dragon Ball Z for Kinect】評価・レビュー KinectでZ戦士に大変身!

良かったところ
全身コマンドでコンボや反撃を決めろ!
気を溜めて、ポーズで放つ必殺技が爽快!
海外版でも安心の日本語音声収録
悪かったところ
5
A+

 海外版が発売されたので早速手に入れてみました。未だに国内での発売日が発表されない本作ですが、海外では北米版・欧州版・アジア版が同時発売。数ヶ月前から予約を行っていたのですが、アジア版の存在を忘れており北米版を購入。アジア版には日本語音声が収録という話が発売直前に流れて失敗したかと思ったんですけど、北米版でもしっかりと日本語音声が収録されており嬉しかったです。

一言で言えば「ごっこ遊び」で本当に戦える夢のようなゲーム

 見えないエネルギー弾が飛んでいくと妄想しながら戦ったりポーズを取って遊ぶ。やんちゃな男の子なら一度はやったことがある遊びですよね?僕はやりました! そんな「ごっこ遊び」で画面の中の敵と戦う事が出来るゲーム。それが「Dragon Ball Z for Kinect」です。

対戦風のゲームに見えて完全に一人プレイ用

 対戦機能が無い分、強敵と戦う事だけに特化したシステムが用意されているので多種多様な操作が存在します。大きく分けて「格闘やエネルギー弾を放つ手足の操作」と「コンボや敵に反撃する全身コマンド」の二つ。海外版と言う事で表示が全て英語の為にプレイ前は不安でしたが、実際にプレイしてみると逐一用意されたコマンドがわかりやすいアイコンで表示される為、すんなりと遊び始める事が出来ました。

全身コマンドでコンボや反撃を決めろ!

 溜め攻撃から始動する連続コンボや敵の必殺技に対応する際には、指定された動作を自分で入力します。この入力時間が結構シビアで集中して対応しなければなりません。更に連続コンボの場合、ランダムで使用不可コマンドが設定されるという変化も用意。間違ったコマンドを入力したり遅れてしまうと大ダメージや反撃を受けてしまうので、思わず熱くなって体を動かしてしまいます。

気を溜めて、ポーズで放つ必殺技が爽快!

 ゲームで使用出来るキャラは悟空を筆頭に、ベジータやクリリン・ピッコロさんなど多彩なキャラで遊ぶ事が出来ます。各キャラには2種類ずつの必殺技が設定されており、それぞれ発動ポーズが原作基準でしっかり設定されているので否が応でも盛り上がります! 特にトドメを刺せそうな時に放つ必殺技への力の混め具合は異常。気持ちを煽るかのように必殺技のダメージが複数回に分けて与えられるので『頼む、これで倒れてくれ!』と祈りながら必殺技ポーズですよ!

ストーリーよっては特殊なバトルも

 大猿ベジータ戦など、普通のシステムでは戦う事が出来ないボス戦も存在。その場合、場面毎に設定された全身操作を行う事でシーンを進めて行く特殊バトルが繰り広げられます。操作判定がシビアな事に加えて、ライフが数値から回数に変更されるので、通常の戦闘とはまた違う緊張感が味わえます。

バトルを更に盛り上げる、ハイクオリティストーリー

 収録されているストーリーは「サイヤ人襲来」から「魔人ブウ」まで「Dragon Ball Z」の全てを楽しむことが出来ます。実際に遊んでみて感心したのがストーリーのクオリティが想像以上に高いと言う事。原作・アニメの雰囲気が見事に再現された3Dキャラクターが画面を縦横無尽に駆け巡る光景は見ているだけでも楽しめます。字幕は英語でわかりにくいですが名シーンはしっかり収録されているので臨場感も抜群。「クリリンのことかーーーっ!!!」

 とにかくバトル形式からストーリーまで面白く、DBZが好きな人なら買って損は無い作品です。流石に全てのストーリーを語りきる事は出来ずスキップされてしまったシーンも多いのですが、遊び終えた後に補完の為に漫画を読み直そうか悩んでしまうくらい自分の中でDBZ熱が上がる作品でした。