ジャンル | 史上最凶のシミュレーションRPG |
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ハード | PlayStation 4 Nintendo Switch |
発売日 | 2015年3月26日 |
発売元 | 日本一ソフトウェア |
開発元 | 日本一ソフトウェア |
公式サイト | リンク |
やり込み要素が満載の史上最凶シミュレーションRPG「ディスガイア5」のレビュー記事です。
4年ぶりのナンバリングタイトルは、更に洗練されたゲームシステムによって豊富な要素と遊びやすさを両立。遊べば遊ぶほどできることが増えていき、なかなか止め時が見つからない作品です。
定番だった過去作品とのコラボレーションを有料DLC形式で分割。代わりに同等ボリュームの後日談を収録することで、全てが単独で完結する内容になっています。初めての人でも遊びやすい作りに仕上がっていました。
目次で流し読み
豊富なゲームシステムと遊びやすさを両立したシミュレーションRPG
キャラクターや装備の育成、捕虜拷問からカレー屋まで、多種多様のシステムが用意されている本作。数は多いですが、ひとつひとつは分かりやすく、簡単なチュートリアルで遊べる物ばかりです。それらのシステムが組み合わさることで絶妙な面白さを生み出している点は、さすが長く続いているシリーズだと感じました。
ストーリーが進むとシステムNPCが多くなるのですが、拠点の形状やNPCの配置もカスタマイズ可能です。デフォルトにこだわったり、スタート地点に並べたりと、プレイヤーの性格が強く出そうな要素となっています。ゲームを好きなように遊んで、自分好みに楽しむ自由度の高さは、シリーズでもトップクラスです。
なかなか止め時が見つからない各種システムのサイクル
ステージをクリアしている間に、バックグラウンドで同時進行するシステムが登場。他の魔界を探索する「魔界調査団」では、パーティーを組んだメンバーが自動で戦闘を行い、アイテムや経験値を持ち帰ってきます。探索を繰り返していくと、最大111人のキャラクター作成枠を全て使っても足りないほどの壮大な要素です。
装備強化のイノセントを育成・繁殖できる「イノセント屋」 消費アイテムを作成できる「錬成屋」など、同時進行できるシステムは他にも多数存在。ステージクリアのたびに結果が報告されて、確認と再設定をしたら次のステージに行きたくなるサイクルは秀逸です。おかげで止め時を見つけるのが大変でした。
ステージクリアを更に楽しくするクエスト屋が登場
「クエスト屋」の依頼を達成することで報酬がもらえる新システム。敵の討伐からアイテム収集まで幅広いクエストが用意されており、ステージクリアと平行して達成を目指します。普通に遊んでも楽しめるステージに、小さな目標が追加されることで面白さが向上する、今までにありそうでなかった要素でした。
クエストの中には新クラスや隠しステージの解放に関係する物も存在します。条件が明確になったことで、手当たり次第に探す必要はなくなりました。手探りで遊ぶことも面白さの1つですが、複雑過ぎて進めなくなってしまうと攻略情報頼りになるため、ゲーム内にヒントが用意されているくらいがちょうど良いです。
「復讐と反逆」をテーマにしたシリアス重視のストーリー
ディスガイアシリーズにしては珍しく、主人公がまともなキャラクターです。おかげでイベントの会話もシリアスな内容が多め。もちろんギャグテイストのシーンも存在しますが、かなり控えめでした。次回予告だけは”いつもどおり”だったので、本編とのギャップが激しく印象に残りやすかったです。
もちろん今作も「クリアしてからが本番」の難しさとなっており、本編は簡単にクリアできても、後日談や最凶難易度「修羅の国」は悪魔のような強さです。しかも今回はオマケ展開ではなく本編の続き扱いのため、メインストーリーを最後まで遊ぶための難易度・歯応えは相当な物になっています。
『キル&リサイクル』 マジョリタ様がかわいかった!!
今回はプレイ前からセラフィーヌ様にぞっこんだったのですが、ストーリーを進めているうちにマジョリタ様に心変わりしました。『キル&リサイクル』というキャッチコピーはインパクト抜群です。
過去作品とのコラボレーションは全て有料DLC(4,000円)形式
クリア後に過去作品のキャラクターが登場するお家芸は大きく方向転換。後日談がストーリーの延長になった代わりに、コラボレーションは有料DLCになりました。単品購入で500円。シーズンパスが4,000円とかなり高めの価格設定です。ソフトの定価が7,000円なので、全て遊ぼうと思ったら10,000円を超えてしまいます。
全作品をプレイしている私としては、楽しみにしていた要素が分割されてしまい残念でした。しかし、悪いことばかりではありません。コラボレーションは対応する作品をプレイ済みでなければ楽しめないのに対して、正統な後日談は誰でも遊べる内容です。そこに同等のボリュームが用意されているなら、見方によってはDLCを追加で遊ぶか選べる自由が生まれたことになります。
さいごに
いつものことながら、際限なくやり込みは続くので、どこでクリアと判断するのか難しい本作。私の中では「修羅の国」にたどり着いたら一区切りにしているのですが、今回はストーリーが付いているので終わった実感が全くありません。いったん手を置いてレビューを書くかどうか悩んでしまいました。
多数の要素追加と遊びやすさの向上。様々な工夫を加えることでシリーズとしてのマンネリを回避して、良い方向に進んでいる本作。まだまだ遊び尽くす予定ですが、これからの展開にも期待してます。そして新規ユーザーにも優しい作りだったので、これを機会に多くの方にシリーズを遊んでほしいです。