ジャンル | シミュレーションRPG |
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ハード | PlayStation4 PlayStation Vita |
発売日 | 2014年4月3日 |
発売元 | 角川ゲームス |
開発元 | 角川ゲームス |
公式サイト | リンク |
折れた心を繋いでクリアまで辿り着きました。一度、途中感想と言う形式で記事を書いたのですが、鬱憤を発散したら少しだけやる気が湧いたので継続。暇な待ち時間は読書で過ごすという手を思いついたのが良かったです。
記事的には途中感想の続きになるので併せてどうぞ。最終的にクリアまで辿り着けたので最低評価は撤回。クリアしたから[F]から[C-]になっただけでゲーム自体の評価は最低と言う事に代わりは有りません。
安定の配置さえ作れば高度なAIも関係無いゲームシステム
高難易度を謳っている本作ですが、基本は敵の数が味方より多いために数の暴力で圧殺されるだけです。難しいと言うよりもバランスが悪いだけの印象を持ちます。そして実は有利な位置に引き籠もって敵を迎え撃ち続けるだけで簡単にクリアできます。護衛系ミッション以外は守りを固めるのが安定パターン。プルトンも殆ど消耗する事は有りません。
構築は堅くて簡単には死なないゴーレムやドラゴンなどで道を塞いで、後ろから銃を撃つだけです。他の近接キャラは前に出しても事故の元なので、後衛より更に後ろで連携ターンの起点になるのみ。あとは撃ち続けるだけで、前に出てきた敵から順番に死んでいきます。死ぬと数十分やり直しになるので効率より安定性が全て。偶に睡魔という強敵がプレイヤーを襲います。
本作における最大の敵は「スローテンポ」×「数の暴力」
ゴブリン・グリオンステージばかり続く序盤を抜け出して気付いたのですが、敵の数が多いからこそ無駄な時間が多くてつまらない。敵の能力が高く、代わりに数の少ないマップはストレスが控えめでした。あくまで大量に雑魚が沸くマップに比べればですけど、あのテンポならゲームとして許容出来る範囲です。
終盤になると再びグリオンの群れが登場。敵の数が軽く味方の倍以上になるために主導権を奪いようも無く、長い時は敵のターンが5分以上続きます。前述したパターンを構築して、ただひたすらに敵の攻撃が終わるのを待つだけの作業。余所見してても死ぬことは無いので、ボタンを押しながら読書で時間を潰していました。
最後まで支離滅裂で理解しがたかったストーリー
全体的に会話が成り立っていない部分が多い。いつの間にか街が陥落して宿敵が仲間になっているなど、イベント描写がカットされているとしか思えないレベルでストーリーのテンポだけは早かった。キャラクター同士の人間関係すら説明不足で、彼等に感情移入する事は不可能です。ストーリーをクリアしただけでは謎と消化不良ばかりが残る内容でした。
ラスボスを倒すと即座にスタッフロール>紙芝居のエピローグを眺めて終了という達成感の欠片も無い最後。トロフィーを確認すると、死んだヒロインが生き残るルートも有るようですが、クリアデータをロードしても弱くてニューゲームでは周回プレイや検証は精神的に無理でした。1周してスタッフロールまで辿り着いただけでも頑張ったと感じる。そんな作品評価です。