ジャンル | RPG |
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ハード | PlayStation 3 |
発売日 | 2013年10月10日 |
発売元 | コンパイルハート |
開発元 | コンパイルハート |
公式サイト | リンク |
プレイ時間 | ストーリークリアまで20時間 |
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ゲーム内容を語る前に賞賛したい、本作のインターフェース周り
ほとんどの場面から直接メニューやヘルプを開ける快適性や、ローディングを意識させない軽快な動作。イベントスキップや早送りに加えてバックログ機能まで完備のイベントパート。コンパイルハート定番のL2演出スキップも健在で、プレイする上でストレスは全く有りません。
どれだけ魅力的な作品でも、操作性に問題が有ると評価で損をしてしまいます。その点、本作はユーザーが遊びやすいと感じる丁寧な作りとなっており、基礎が良いと作品に対する印象も良くなると改めて実感したほどでした。
自由度の高い育成で、好き放題に遊べるRPG要素
キャラごとに個性はあるものの成長の幅は広く、育成方針次第で様々なパーティーメイクが可能です。装備する妖聖の能力と成長、神々の封印を解くことでアビリティを追加できるなど多彩なシステムが存在するため、戦い方はプレイヤーの好みに大きく左右されます。
言われるがままに女神の封印を解いていくか、アビリティ優先で邪神も解いてしまうか悩ましいことも本作の魅力の1つでした。ストーリー中では基本的にやる気のない主人公の固有アビリティが、全行動にSP消費が発生する代わりに性能が大幅に上がる「本気」だったりするなど、システムの中にストーリーをうまく絡めている点も好印象です。
個性的なキャラクターで彩られたフェンサーと妖聖たちの物語
かわいらしいキャラから色物まで、様々なキャラクターが登場してバラエティ豊かな掛け合いを展開します。各ダンジョンは短めの作りとなっており、難易度もそう高くないことから、ストーリーの進行ペースはかなり早いです。
中盤以降、ガラリと様変わりする変化に富んだストーリー
ループ要素を絡めた、かなり意表を突く展開が用意されています。周回することでイベントが変化して、1周目で仲間にできなかった相手が加入するといった流れも好印象でした。あまりストーリーが長いと周回が面倒になりがちですが、前述したようにストーリー自体の進行ペースが早いので苦になりません。
ループ要素を除けば王道で都合の良い展開が多いものの、「ご都合主義」というよりも「お約束」な雰囲気でした。変身して戦う主人公が最後は新たな力に目覚めてヒロインを救うのは様式美です。UIは快適・難易度もバランス良くサクサクと遊べたので、娯楽として気軽に楽しむことができました。
贅沢を言えば大団円的な真エンディングが欲しかった
神々の封印に関連した隠しEDが有るだろうと思っていましたが、存在しなかったのは残念に感じます。世界観と合わせて、いかにも意味の有りそうなシステムだったので、ストーリーに直接影響を及ぼさないのは予想外でした。
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