ジャンル | 妄想科学ADV |
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ハード | PlayStation4 PlayStation Vita |
発売日 | 2017年3月30日 |
発売元 | 5pb. |
開発元 | 5pb. |
公式サイト | リンク |
プレイ時間 | ストーリークリアまで12時間 |
カオスチャイルド ファンディスク、妄想科学ADV「カオスチャイルド らぶchu☆chu!!」のレビュー記事です。
2014年に発売された「カオスチャイルド」の続編に当たる本作。恐怖感や残酷な展開が満ちあふれていた前作からは打って変わり、各ヒロインとの甘い展開が満載となっています。どう見てもIFストーリーとしか思えない内容ですが、キチンと後日談になっているストーリー構成も秀逸です。
分岐点が分かりやすく作られている影響か、実際のプレイ時間に対して、ボリュームが少ないように感じたものの、前作を楽しんだプレイヤーなら満足の行く作品に仕上がっていました。
サービスカット満載のドキドキ恋愛ストーリー
かわいい女の子がたくさん登場するものの、残酷な展開に意識が向きがちだった前作と違い、今回はサービスカットが満載。その多くが妄想や能力の産物ですが、中にはストーリーで行き着く甘いイベントも存在します。水着有、お風呂有、ピロートーク有といった肌色成分多めの内容です。キャラクターによってエンディングの数に差はありましたが、どのキャラもイベントスチルは豊富に用意されています。
見せ場の少なかった弟妹にもクローズアップ
メインキャラクターたちだけでなく、余り見せ場のなかったキャラクターも、ファンディスクと言うことでイベントが用意されています。公式サイトのキャラクター紹介に登場していなかったため、期待はしていなかったのですが、しっかりと弟妹ルートが存在していたのはうれしかったです。
ところどころで何度も箱ネタが作中に差しこまれており、プレイヤーのトラウマをえぐってくるので、余計に弟妹ルートが輝いて見えました。
パラレルではなくIFストーリーのような後日談
時系列や前作の設定を無視したパラレルストーリーではなく、しっかりと後日談になっている点も高評価でした。前述したように、サービスカットの追加や見せ場の少なかったキャラクターの補完もされているため、前作に満足していた人なら、併せて本作も楽しめる内容です。
分かりやすい分岐でボリュームの印象は控えめ
大きな分岐は、新しく実装されたYES/NOアンケート形式の「YES/NOトリガー」を採用。かなり分かりやすい分岐点となっているため、苦労することなくコンプリートを目指せます。もちろん、従来の「妄想トリガー」も用意されており、様々なイベントやルート内の分岐に活用されていました。
分岐が分かりやすく、イベントやエンディングの回収は快適だったものの、スムーズに行きすぎて、少しボリューム不足に感じました。実際は、クリアまでに10時間以上掛かっており、ADVとして短くはないのですが、前作で苦労した思い出もあって、良くも悪くも分かりやすすぎた印象です。
さいごに
前作では乏しかった甘い成分の補完や、純粋な後日談として、カオスチャイルドを楽しんだ人には是非プレイしてほしいと感じました。特に、弟妹が好きだった人や箱ネタにトラウマを持っている人にはおすすめの作品です。なお、ゲーム本編には関係ないので作品の評価とは別になりますが、主題歌にいとうかなこさんやファンタズムが起用されていない点は、少し残念でした。