ゲームプレイを快適にするキャプチャーボード 6つのメリット

 キャプチャーボードはブロガーや実況者向けの製品だと思っていませんか? 実は、普通のユーザーでも持っていれば得られるメリットがたくさんあります。やり込みや攻略から、遊びにくいゲームのサポートまで、使い始めると手放せなくなるほどです。

 今回は、キャプチャーボード導入の勧めとして、私が『キャプチャーボードを持っていて良かった』と感じるポイントを挙げてみることにしました。

1.パソコンのディスプレイでゲームをプレイ

 ディスプレイに入力端子が用意されていればゲームを表示することはできます。しかし、それではテレビに映し出すのと同じです。キャプチャーボードを使用した場合、表示サイズや位置を自由に変更できる利点があります。大型ディスプレイや複数枚環境なら、ゲーム画面と攻略サイトを並べて表示することも可能です。

2.ゲーム画面を拡張して遊びやすく

 遊びやすいゲームばかりなら良いのですが、残念なことに作り込みが甘くて遊びにくいゲームは数多く存在します。例えば、今持っている装備と新しい装備を画面上で比較できない。ミニマップが小さく、大きなマップは開きながら移動できない。クエストの内容が複雑で覚えにくく、手軽に表示することもできない。こんな経験は誰もがあると思います。

 キャプチャーボードがあれば、多くの問題が容易に解決されます。キャプチャーした画像を使った新旧アイテムの比較。大きなマップを別ウィンドウで表示しての移動。クエスト内容を画面ごと保存など、情報をゲーム外に拡張することで遊びやすさが格段に向上します。

3.情報を画像・映像として視覚的に発信

 情報や感想を誰かに伝えるとき、スクリーンショットを撮影できれば便利です。ブログだけでなく、TwitterなどSNSでも活用することができます。最近はハード側に撮影機能を備えている物が増えてきたとはいえ、使い勝手はボタン1つで保存できるキャプチャーボードの方がはるかに上です。

4.自由度の高い実況配信

 環境設定など知識は必要ですが、キャプチャーボードさえあれば誰でも配信デビューが可能です。こちらもスクリーンショット同様に機能を備えているハードは存在しますが、やはり自由度・拡張性においてはキャプチャーボードに1歩劣ります。ただし『取りあえず配信したい』だけなら、ハード機能を活用した方が手軽です。

5.やり込みプレイや攻略の強い味方

 ゲームは1秒間に30~60フレームの世界です。加えてプレイ中は操作に集中しているため、試行錯誤を始めるには相当な慣れが必要になります。しかし、動画を撮影すれば、後から見返すだけで、プレイ時に気付かなかった発見や、効率的なプレイを簡単に確認することができます。

 例えば、2014年の「フリーダムウォーズ」のタイムアタック大会では、仲間内で動画を共有して熟考を重ねました。「絶対迎撃ウォーズ」の体験版スコアアタックでも、キャプチャーボードがなければ、同じスコアを出すために倍以上の時間が掛かっていたかもしれません。

6.ゲームの思い出をデータとして残すことができる

 対戦ゲームや高難易度タイトルなど、集中しなければならないときを除いて、私はパソコンのディスプレイでプレイしています。レビュー記事作成もあって、遊びながら撮影・録画を繰り返していると、クリアする頃には数百枚のスクリーンショットと数多くの動画が保存されています。

 これらはフォルダ分けして保管しているのですが、たまに見返すとゲームの思い出がよみがえってくるので重宝しています。すばらしいゲームを再プレイする時間が取れるなら一番ですが、時間がなくても思い出を堪能できるのはいいことです。

パソコンがあれば10,000~20,000円くらいで導入可能

 ノートパソコンやスペックの低いデスクトップを使っている場合は、USB接続でハードウェアエンコードの「AVT-C875」を選ぶと良いでしょう。PS4など1080p/60fpsに対応させたい場合は「MonsterX U3.0R」です。私のキャプチャー環境はこちらを使用しています。要求スペックさえクリアできるなら文句無しの商品です。キャプチャーソフトは「アマレコTV」を愛用しています。

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注意:携帯機はキャプチャーボードで録画できません

 外部出力がなければ接続できないので、「PS Vita」や「3DS」をキャプチャーボードで録画することはできません。(「Vita TV」だけはHDMI出力を持っているので可能)これらの携帯機を録画するにはハードの改造が必要となるため、技術か金銭的に高いハードルが待ち構えています。

さいごに:使い始めると手放せなくなる便利さ

 ブログへの投資として、全ハードのキャプチャー環境を用意していますが、もうキャプチャーボード無しではゲームを遊べません。それくらい活用している状況になっています。ゲーマーだったら持っていて損はないので、興味の湧いた方は是非導入を考えていただきたいです。