ジャンル | シミュレーションRPG |
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ハード | Windows |
発売日 | 2014年10月24日 |
発売元 | アリスソフト |
開発元 | アリスソフト |
公式サイト | リンク |
迫り来る敵の侵略兵器から見事地球を防衛できるか!?
アリスソフトがおくる、想いを武装に、不撓不屈のシミュレーションRPG「武想少女隊ぶれいど☆ブライダーズ」をクリアしました。難易度と戦略性の高い戦闘要素と、シンプルながらも楽しみやすいストーリー。一本道で周回要素も乏しいためにプレイ時間は短いが、深く楽しめる、評価の高い作品です。
建物を配置して敵巨大兵器を迎え撃つ、戦略性抜群のシミュレーション
大きく分けて「防衛に役立つ建物」と「資金を稼ぐための建物」が存在。防衛施設を多く建てると戦闘は楽になるが資金が減る。資金を稼ぐ建物を建てすぎると防衛が苦しくなる。絶妙なバランスでした。クリアを優先するなら簡単だけど、資金も稼がないと後々の戦闘が苦しくなるため、毎回ギリギリの戦いを要求されます。
フリー戦闘など稼ぎ要素が存在しないため、資金不足が続くと詰まりそうなシステムだが、敵のAIが単純なので再戦すると難易度が大きく下がることが救済要素になっていた。逆に言えば、行動や増援が未知数の初戦闘でクリアしていくのが一番面白い。ちなみに、もしAIが賢かったら難易度は無理ゲーです。
個別戦闘は運要素の影響が大きいリスキーゲーム
敵の攻撃が異常に痛い。クリティカルは3倍ダメージなど、常に命中率やクリティカル率と言ったパーセンテージを意識させられました。特に、紙装甲キャラは敵の射程に入ると命中率1%でも即死の危機。攻撃しても殺しきれない場合は反撃即死の危機と、確殺時以外に活躍の場が無くて不遇に感じられます。
防衛施設を活用すると回避率100%やダメージを軽減することも可能なので、どうやって事故を起こさないように戦うかというところまで含めての戦略。防衛施設の設置からパーセンテージの管理まで、常に考えながら戦う戦闘は長時間プレイすると疲れましたが、完全勝利した際の達成感は相当な物でした。
フラグ管理の存在しない各話内分岐型の一本道ストーリー
メインストーリーは固定されており、各話に用意されているサブイベントをターン数分だけ選んで閲覧する形式。セーブ・ロードを活用すれば1周でCGコンプリートも可能です。マニュアルにも書かれているのですが、ヒロインの個別ルートなどはありません。嫁達との絆を愛に、等しく愛しながら世界を救う作品です。
ストーリー自体もシリアスとコメディがうまい具合に配分されており、楽しみやすい内容でした。物語の舞台は基本的に防衛基地のみなのに、温泉回や水着回も登場。様々なトンデモ展開も、なぜか納得してしまう斜め上設定の数々。ご都合主義だけど、余りチープさを感じない雰囲気で描かれています。
さいごに
とにかく褒めましたが、強いて不満点を挙げるなら、自由度が少ないことです。コンセプト的にストーリーは仕方ないですが、施設の設置範囲や強化要素の幅も狭い。気に入ったキャラを集中強化することもできないので、システム的にも1人に愛を注ぎ込むことは禁止されています。
冒頭でも挙げたとおり周回要素は少なく、2週目以降は縛りプレイをしなければ難易度が低いので、繰り返しは遊びにくい構成。ボリューム不足は否定できないですが、それでも1週目の満足感は十分です。同系統のシステムや、更に進化したシステムの新作が発売されたら、必ず購入すると誓いたい作品でした。