【アルカディアスの戦姫】評価・レビュー ※ネタバレ注意

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C-
悪かったところ
不完全燃焼で終わるトンデモストーリー
調整の甘い育成要素

 突っ込みどころ満載の悲喜劇系・非王道ファンタジー。あらすじや世界観から、戦姫が仲間達と団結しつつモンスターや古代兵器を倒していく王道系ファンタジーだと思っていたら、予想も出来ない超展開の数々。可愛らしいキャラクターデザインとコメディ要素で濁していなければ、[CERO:B]は難しかったのでは無いかと感じるダークな部分も多々見受けられる、ちょっと異色の作品です。

空想世界では無く、遠い未来世界というサプライズ設定

 急に東京タワーが映し出されたかと思いきや、歌って戦う侵略者の登場。ボーカル付きBGMがボス戦でのみ流れることが、物語の伏線になっているのは面白い仕込み。みんなに愛されてると思っていた戦姫は、人間扱いされていないブラックな職業だったなど、『え、そういう作品だったの?』連続です。しかし、それらの設定を活かせずに終わるストーリー……

 終盤に近づくと事態は急展開。主人公である戦姫達ですら展開に付いていけないので、プレイヤーなんて完全に置いてきぼりです。一部のキャラなんて場面ごとに発言が支離滅裂で、最後に『実は○○でした』の連発とコメディ風に誤魔化してオチを付けた感じですね。色々と腑に落ちない部分を残したままの完結だったので、不完全燃焼でした。

育成キャラを絞り込むとバランス崩壊するアクション要素

 複数のキャラを切り替えながら戦うコンセプトに対し、操作中のキャラにしか経験値が入らないと言う仕様上、経験値テーブルが低めに設定されている事が崩壊の要因。序盤は平均的に育成して難しいゲームだと感じていたのですが、1人に絞って集中育成に切り替えた途端にイージーモードです。元々ワンパターンなアクションが、更にワンパターン化します。

 レベルが飛びぬけても、経験値テーブルが低い為にレベルは上がり続けるので、育成を続けていくと完全に無双状態。ある程度のレベル差に達すると、超乱戦の兵団相性すら覆す強さになって他キャラの出番は有りません。超乱戦に至っては兵団すら不要の圧倒ぶり。用意された遊び方で苦労するか、自分なりの遊び方で突き抜けるかはプレイヤー次第と言った感じです。

ストーリークリア後は隠しステージと2周目が解放されますが……

 上記でも述べたように、難易度が低すぎる為に隠しステージも楽々クリア。ハードモードとなる2周目はレベル1からの再スタートになりますが、周回特典の装備が強力でハードになってもたいして敵が強くない。中盤まで進めてみたのですが、敵の強さ以外に変化は無さそうなので終了しました。雑魚の種類が色違いを除くと10種類くらいしか居ないので飽きる。

 未来世界や、戦姫が人間兵器と言った大胆な設定など、良ストーリーに化ける要素は有ったと思うのですが、アクションのバランスも含めて、とりあえず作品の形に仕上げたという印象が否めません。書き忘れてしまい最後となりましたが。1極集中の育成スタイルだとクリア時間は1周7-8時間程度でした。もう少し長く、物語を掘り下げてくれれば嬉しかったですね。