【WORLD OF FINAL FANTASY】評価・レビュー 懐かしくも新しいFFの世界

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総評
FFシリーズらしさを残しつつも、オリジナル要素を盛り込んだ新しいファイナルファンタジー。奥深いバトルシステムや育成要素といったRPG部分だけでなく、かわいらしいキャラクターも魅力的な作品です。
良かったところ
気持ちよく楽しめるストーリー
自由度の高いバトルシステムと育成要素
200種類以上が仲間になるミラージュたち
センスが光るミラージュ図鑑の一言コメント
悪かったところ
手間が掛かってしまう序盤の収集要素
ミラージュが増えすぎると困難になる管理
ジャンル RPG
ハード PlayStation 4
PlayStation Vita
Steam
発売日 2016年10月27日
発売元 スクウェア・エニックス
開発元 スクウェア・エニックス
公式サイト リンク
プレイ時間 ストーリークリアまで27時間

 今までにないファイナルファンタジーシリーズWORLD OF FINAL FANTASY」のレビュー記事です。

 キャラクターのサイズや様々なシステムを組み合わせたバトルシステムなど、目新しさが満載の本作。過去シリーズのメインキャラクターが登場するも、シリーズを全て遊んでいなくても楽しめる作りになっており、少しでもFFシリーズを遊んだことがあるユーザーならおすすめしやすい点も高評価です。序盤は収集・育成要素で窮屈さが少し気になったものの、遊び終えてみると満足行く作品でした。

シリアスからコミカルまで気持ちよく楽しめるストーリー

 2頭身のキャラクターや、ミラージュと呼ばれる仲間になるモンスターが登場して、ふだんのファイナルファンタージとは大きく異なる雰囲気で物語は展開していきます。シリアルな場面からコミカルな掛け合いまで、豊富に用意されたアニメーションを交えながら、気持ちよく楽しめる、笑いあり涙ありのストーリーです。

 登場するキャラクターの多くが2頭身サイズということも、ストーリーやバトルシステムにうまく絡められている点は高評価です。見た目のインパクトや、他作品との違いを出したいためだけにビジュアルをちびキャラにしたわけではなく、しっかりと考えて作られていると感じられる要素でした。

FFシリーズのレジェンドキャラクターたちが勢ぞろい

 ユウナやライトニングといった比較的新しいキャラクターだけでなく、バッツやティナなど懐かしいキャラクターを含め、20人以上のFFレジェンドキャラクターたちが登場。メインストーリーやクエストで主人公たちと関わるほか、セイヴァー召喚では強力な必殺技で戦闘もサポートしてくれます。

 レジェンドキャラクター同士も作品を超えての掛け合いが行われるため、作品内では新しい関係が築かれていきます。FFシリーズを全く遊んだことがないのでは魅力半減ですが、幾つかの作品を遊んでいれば、ゲーム内での補完もあって、知らないキャラクターが混ざっていても十分に楽しめる構成です。

アクティブタイム×ノセノセの自由度が高いバトルシステム

 戦闘は、FFシリーズではおなじみの「アクティブタイムバトル」を採用。加えて、キャラクターとミラージュを積み重ねて戦える「ノセノセ」を組み合わせたことで、かなり自由度の高いバトルシステムが完成されていました。積み重ねたメンバーによって変化するアビリティや、リスクを承知で「バラバラ」になって手数を稼ぐなど、プレイスタイルや状況よって選べる戦略は数限りないです。

 アクティブタイムバトルは、コンフィグから「ウェイト」「セミアクティブ」「アクティブ」の3段階で調整することも可能です。「ウェイト」にすれば、じっくり考えられるので難易度は控えめになり、ストーリーをメインで楽しみたい方でも気軽に遊ぶことができます。

序盤は窮屈ながらも中盤から面白くなるミラージュ収集

 ミラージュはジェム化で捕獲することで仲間になります。特定の条件さえ達成すれば、プレイヤーのレベルに関係なく捕まえられるので、格上のミラージュでも仲間にできる反面、条件を達成する手段を持っていなければ、どうやっても仲間にできない仕様です。そのお陰で、序盤~中盤は手持ちのミラージュが少なく、『ミラージュを捕まえるためのミラージュがいない』状態に陥ることが多くあります。

 また、特定のアビリティを持ったミラージュがいなければ進めないギミックも、序盤は難関です。そもそもアビリティを持ったミラージュが必要なだけでなく、連れてきていない場合はセーブポイントまで入替えに戻るしかありません。寄り道なら後回しでも構いませんが、ストーリーに必須の場合が多く、二度手間や収集の強制などが窮屈に感じました。

 ただし、上記に挙げた不満点はストーリーを進めることで大半が解決します。多くの条件達成をアイテムで代用することができたり、序盤は高価で使いにくい「自由にミラージュを入替えられるアイテム」を気軽に使えるようになるのが理由です。こういったストレス要因が改善されると一気に収集要素が楽しくなるため、序盤と中盤以降で面白さが大きく変わった印象でした。欲を言うなら、増えすぎたミラージュの管理機能がもっと充実していれば更に嬉しかったです。

種類豊富なミラージュとセンスが光る一言コメント

 S/M/Lサイズの「ノセノセ」に使えるミラージュと、特大サイズのメガミラージュを併せると、その種類は200種類以上にのぼります。レジェンドキャラクターたちと同様に、登場するミラージュも各作品からオールスター状態。もちろんWOFFで新しく登場したミラージュも数多く存在します。

 集めたミラージュの情報を閲覧できる「ミラージュ図鑑」には、ステータスなどの情報以外に、2行形式の一言コメントが用意されています。1行目は普通の紹介ですが、2行目は笑いを取りに来るスタンスで、セルフ突っ込みや自社ネタだけでなく、社外作品にまで言及する挑戦的な内容は必見です。

さいごに

 完全新作ストーリーというだけでなく、シリーズファンなら堪らない要素と、今までになかったシステムがうまく織り交ぜられて、新しい面白さが生み出された本作。FFシリーズファンはもちろん。かわいいミラージュをたくさん集めてみたい人から普通のRPGに飽きてしまった人まで、様々な方に遊んでもらいたいと感じる作品でした。