【メタルギア5 ファントムペイン】評価・レビュー 前作プレイ必須のシリーズ集大成

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総評
ゲームとしての高い完成度と濃密なストーリーが両立したステルスアクション。シリーズ未プレイでは楽しみにくいものの、1からファンになってでも遊ぶ価値のある作品です。
良かったところ
何度でも楽しめる自由潜入
更に進化したマザーベース運営
高機能なコンパニオンアプリ
シリーズ集大成のストーリー
悪かったところ
最低限の予習として前作プレイ必須
ジャンル タクティカル エスピオナージ オペレーション
ハード PlayStation4 Xbox One Steam
発売日 2015年9月2日
発売元 コナミ
開発元 小島プロダクション
公式サイト リンク

 『28年間、待たせたな』 メタルギア最大の謎に決着がつくシリーズ最新作METAL GEAR SOLID V: The Phantom Pain」のレビュー記事です。

 オープンワールド自由潜入やマザーベース運営など、これまでにない規模のステルスゲームでありながら、煩雑化せずに遊びやすさを両立している完成度。ストーリーに関してシリーズを未プレイでは分かりにくい部分が存在するものの、プレイ動画や小説で補完しつつ楽しんで欲しい作品です。

何十回・何百回でも楽しめるオープンワールド自由潜入

 広大なオープンワールドでミッションを遂行していく自由潜入は、これまでにないリアリティを演出しています。やり込み要素を含めた50以上のミッションに加えて、150以上のSIDE OPS。同じミッションでも時間経過や天候変化によって様変わりしていくため、プレイするたびに違う潜入を楽しめます。

 もちろんリザルト評価を気にしなければ武力で解決することも可能です。普通に銃撃戦を行う以外にも、戦車で乗り込んだり、ヘリに支援要請を行ったりと襲撃方法も多種多様。ステルスに疲れたら派手に攻め込んで気分転換など、できることが多すぎて、いつまでも遊び続けられそうだと感じました。

最大規模は1,000人以上、更に進化したマザーベース運営

MGSV:TPP マザーベース メニュー

 ピースウォーカーの特徴だったマザーベース運営は、MGSV:TPPで更に進化しました。装備の開発や諜報班による敵地情報の報告で自由潜入を有利にして、戦闘班や拠点班がGMP・資源を入手。効率良く運営するための医療班など、これだけで1つのゲームとして成り立つのではないかと感じる出来です。

 大きくなりすぎた要素が、メインジャンルであるステルスアクションを阻害することもありません。ミッション中でもマザーベースに指示ができるため、移動中やヘリの到着待ちといった時間を活用して運営可能です。1,000人規模に膨れあがる人材も、充実したソート機能や自動割り振りによってストレスなく管理することができました。

 マザーベースを発展させるため、基本的には無力化&フルトン回収を重視したプレイになりますが、前述したように、プレイするたびに変化する自由潜入によって簡単にマンネリはしません。発展させること自体がモチベーションにつながるので、無理にでもフルトン回収を狙う楽しみが生まれるほどです。

複雑になったゲームシステムを面倒だと感じさせない作り込み

MGSV:TPP プレイ画面

 実は、プレイする前は要素が多くて面倒そうだと尻込みしていました。自由度の高すぎる潜入ミッション。進化したマザーベース運営。詰め込まれた分だけ煩雑化しているのではないかと心配するのは必然です。しかし、実際に遊んでみると、大変ですが面倒だとは感じさせないすごさがありました。

 迷ってしまうほど自由な潜入は、完全ステルスから武力で解決まで、自分のスタイルで難易度を選べる感覚。マザーベース運営は合間に行い、それ自体がミッションに対するモチベーション化。全ての要素がリンクして回っていくため、慣れるほどゲームに対する没頭が強くなっていきます。

 スマートフォン・タブレットのコンパニオンアプリをインストールすれば、ゲーム外でもミッションを快適サポート。各種情報を確認したりマップを表示して、セカンドスクリーンとしても活用できて快適です。高機能すぎてスマートフォンの画面では狭く、タブレットが欲しくなりました。

全作品プレイ推奨のシリーズ集大成となるストーリー

MGSV:TPP ミラー&BIGBOSS

 シリーズの過去と未来をつなげる作品として作られている本作。ストーリーを全て理解するためには、全作品をプレイしていなければなりません。最低でも、過去にあたる「GROUND ZEROES(GZ)」「PEACE WALKER(PW)」「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」のプレイは必須です。

 私自身、GZプレイ時にはPWを未プレイで分からない部分が多かったので、MGSV:TPPに向けて予習プレイしておきました。他にも、発売直前にWikiなどに目を通して復習を行うなど、楽しむための準備に時間は掛かりましたが、遊んでおいて本当に良かったと思います。

さいごに:予習してでも遊ぶ価値がある良作

 興味はあるけど前作をプレイする事に抵抗を感じたり、時間が取れない場合は、プレイ動画や小説版に頼るのも選択肢の1つでしょう。完全にシリーズファン向けの作品ですが、本作のために、これからファンになっても遅くはありません。