【月極蘭子のいちばん長い日】評価・レビュー

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良かったところ
5分先の展開も読めないトンデモストーリー
コザキユースケさんのキャラクターデザイン
悪かったところ
3
B
ジャンル ハイスピードエフェクトアクション
ハード PlayStation3
発売日 2014年1月16日
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 クリスピーズ
公式サイト リンク
プレイ時間 ストーリークリアまで1時間

 これってギャグアニメだったのか…… 「ハイスピードエフェクトアクション」と言う謎のジャンルに対するワクワク感や、コザキユースケさんデザインの可愛いキャラクターへの期待とかは、実際にプレイしてみると完膚なきまでに裏切られました。

 蓋を開けてみれば、ゲーム付きのネタアニメ。しかもシュールなギャグ要素が満載のトンデモストーリーで、物凄く人を選びそうな内容です。

10分毎に画風が変わるアニメーション(注:画像は全て同じゲームです)

 ゲームの合間にアニメでストーリーが展開されるのは予想通りでしたが、シーンが変わる度に別アニメかと疑うくらい絵が違う。3DCGから漫画風、アメコミ風、劇画風、アニメ塗りなど二転三転して元の絵が思い出せなくなります。最後に至ってはアニメですら無くなってしまい、オムニバスアニメの1本であったことすら忘れてしまいます。

5分先の展開も読めないトンデモストーリー

 主人公は月極駐車場を牛耳る財閥のお嬢様で、家業として暗殺者を仕事としている。なんて設定はどうでもよくなってしまうような凄いストーリーでした。事前に公開されていた、ボス戦は「プロレスバトル」だとか「ドラゴン相手にシューティング」は序の口。まさか最後には銀河大戦が始まってしまうだなんて、いったい誰が予想出来たというのでしょうか……

2-3分でクリア出来るステージが続くゲーム構成

 奇抜なストーリーもさることながら、「ハイスピードエフェクトアクション」で展開されるアクション……は特に語ることがありません。ストーリーが飛びすぎていて、飛び出すエフェクトなんて霞んでしまいました。全10ステージ構成、公式で公開されているステージ・ボス戦で殆ど全部です。アニメのオマケでミニゲーム集が付いていたという印象。

90分でオールクリア達成のハイスピードアクション

 エンディングのスタッフロールどころか、全コスチュームのコンプリートまで含めて90分です。ゲームとしては極端に短いですが、アニメとして見るならゲーム要素を省いて1時間弱の長さなので、評価が分かれるところ。自分としては、短いと予想していたので許容範囲内でした。むしろ、あれ以上トンデモストーリーが続いてたら耐えられません。短いからこそ楽しめた。

 単品販売でロープライス作品だったならネタとして勧めやすかったのですけど、「SHORT PEACE」他4作品も付いて7,000円を超える価格なので、ゲームとしては勧めにくい。ネタゲーをネタとして楽しめる人向けです。他の収録作品にも興味が沸いたなら、購入を考えてみるのも悪くないと思います。

オマケ:スタッフロールまでギャグにしか見えませんでした

 テーマは”現代日本”なのに、ここだけ”日本昔ばなし”。