【MGS V GROUND ZEROES】評価・レビュー ※ネタバレ注意

  • 記事のタイトルとURLをコピーする
総評
メインストーリーのボリュームは乏しいものの、価格相応の内容は用意されている作品
良かったところ
悪かったところ
「MGS PEACE WALKER」のプレイ・予習が必須
3
B
ジャンル タクティカル エスピオナージ オペレーション
ハード PlayStation4
PlayStation3
Xbox One
Steam
発売日 2014年3月20日
発売元 コナミ
開発元 小島プロダクション
公式サイト リンク

 やり込み要素付きの有料体験版。「PHANTOM PAIN」に続くプロローグとして発売された本作は、定価が2,000円台とロープライス設定になっているとおり、かなり短い内容でした。端的に言えばメインストーリーは1オペレーションで終了。スニークプレイが苦手な自分でも1時間でスタッフロールです。

 とは言え、それで楽しめる内容が終わりというわけでは無く、やり込み要素まで含めれば何時間も繰り返し遊べるので「PHANTOM PAIN」の予行練習にもなる1本と言った印象でした。

MGS PEACE WALKER」と併せてプレイした方が確実に楽しめる

 本作はナンバリングタイトルだけをプレイしていても予備知識が充分では無い。企業系サイトでも「『MGS V GROUND ZEROES』を遊ぶ前に『MGS PEACE WALKER』をススメる10の理由」と言う記事が掲載されているように、十全に楽しむならプレイ必須です。かく言う自分も未プレイのため、本作だけではストーリーの盛り上がりがイマイチでした。

 もちろんゲーム内でもバックストーリーとして「PEACE WALKER」の内容を垣間見る事や、補完動画も公開されている。本作がプロローグのみの低価格作品と言う点を良い方に考えれば、とりあえず「GROUND ZEROES」を遊んだ後、「PEACE WALKER」に手を出してみるのも選択肢の一つだと思う。自分も時間が取れれば「PHANTOM PAIN」発売までに遊んでおきたい。

映像・アクションは凄いがスローモーには興ざめてしまう

 広大なマップを自由に動き回ることが可能となったオープンワールド×スニークアクション。今回はマップが一つしか用意されていないため自由度に制限はあるものの、目標を達成するために多彩な選択肢を選べる魅力の一端を垣間見る事が出来た。映像の綺麗さも相まって飛び抜けたリアリティを再現している。

 しかしながら、敵に見つかった瞬間にゲームがスローモーションになる新要素が全てを台無しにしていた。オープンワールド化の影響で全方位に気を配る必要が生まれ難易度が上がっているとは言え、まるで超能力のように視界外の敵を感知し、スローモーションの世界で一方的に敵を排除出来てしまっては、必死に隠れる必要が無いのでは?と感じてしまう。

全て同じマップだが本作の魅力が伝わるSIDE OPS

 前述しているように、メインストーリー自体は1オペレーションで終了だが、本作には他にも様々なオペレーションが用意されている。残念ながらマップはメインストーリーで使用した物を流用。ただしオペレーション毎に違う時間や天候が用意されているので、同じマップとは思えない新鮮みを味わう事が出来て、時間経過要素に期待が高まる内容でした。

 SIDE OPSにも軽くストーリーが存在。本作において欠かせない重要人物を救出するミッションなど、遊び心も備わっている。リワードや複数難易度が用意されており、繰り返し遊べる要素も充分。ストーリーだけが目的なら急いで購入する必要は無いですが、決して内容の薄い作品では無いと言う評価です。