【EARTH WARS | PS4/Switch】評価・レビュー 豊富な育成要素が魅力のSFアクション

総評
豊富な育成・カスタマイズ要素と、没頭して遊べるステージ構成の組合せが評価の高いSF2Dアクション。「異星生物」や「機械化」といったキーワードが好きな人には堪らないSFストーリーも魅力的な作品です。
良かったところ
重厚なストーリー
自由度の高い育成要素
豊富な武装カスタマイズ
快適なローディングとオートセーブ
悪かったところ
育成要素の機能不足
5
A+
ジャンル SF2Dアクション
ハード PlayStation 4
Nintendo Switch
Xbox One
Steam
発売日 2015年9月18日
発売元 ワンオアエイト
開発元 ワンオアエイト
公式サイト リンク

 宇宙から襲来した敵対生物と人類の戦いを描いた横スクロールアクションEARTH WARS」のレビュー記事です。

 重厚なストーリーに加えて、豊富なカスタマイズと育成要素で工夫しがいのある内容に仕上がっており、没頭して遊べる本作。奥深いシステムに対して機能不足・インターフェースが使いにくい点が気になったものの、ダウンロード専売タイトルにしては、ボリュームも十分あって楽しめる作品でした。

SFで「異星生物」「機械化」などのキーワードが好きなら堪らないストーリー

 宇宙から来た生物「EBE」によって滅亡の危機にある世界で、「EBE」の体組織を利用した改造手術を手に、人類の反攻作戦が展開されます。「EBE」との戦いだけでなく、イベントやミッションテキストから人類側の暗部も見え隠れする、疑念の漂うストーリーになっています。

ミッション形式でクリアしていく様々なステージ

EARTH WARS

 ストーリー進行にかかわるメインミッション以外に、敵の討伐やアイテムの収集など80以上のフリーミッションが登場。中には、要救助者の捜索や、制限時間内にステージを端から端まで駆け抜けるスピードランのような特殊ミッションもあります。

 敵の種類も豊富で、雑魚敵だけでも10種類以上。加えて中ボス・ボスの種類も多く、ステージギミックと併せて終始マンネリしない戦いを楽しめました。雑魚敵も頻繁にバックステップで回避を行うなど、どちらかと言えば単純な爽快感よりも歯ごたえ重視のゲームデザインです。

自由度の高いシステムで工夫しがいのある育成要素

 武器は片手剣や銃など4種類のカテゴリーから、両手武器なら1本、片手武器なら2本の組合わせを2セット装備可能。同じ武器でも作成時の材料で属性や付加効果が異なるため、戦い方の好みや敵の構成に合わせて、自分だけの強化兵士を作り上げることができます。

 スキルも独特のシステムが用意されており、「アクション」と「ステータス強化」を共有のポイントで取得していきます。アクションは武器ごとに存在するため、様々なアクションを装備して多彩な攻撃で立ち回るか、1種類の武器でステータスにポイントを割り振るか、とても悩ましい仕様になっていました。

豊富な育成要素に対して使い勝手の悪いインターフェース

EARTH WARS

 創意工夫を求められて楽しい育成要素ですが、機能不足やインターフェースが使いにくい点は残念でした。特に、セットしたスキルを保存できないのはつらいです。装備を変えるたびにスキルを取り直しでは、気軽に変更ができません。本作において一推の要素だっただけに、この使い勝手の悪さは本当に残念です。

待ち時間のない快適なローディングとオートセーブ機能

EARTH WARS

 ミッション開始時やマップ移動の際にローディングがほとんど無いのは快適でした。オートセーブ機能が付いているのにメニュー画面移行時のローディングもありません。手を止めることなく、ノンストップでどんどん進めていける感じは好感触。遊びやすさとして高く評価したいです。

さいごに

 1人用オフラインタイトルにしては少し過剰気味な育成要素に対して、機能面やインターフェースの作り込みが追いついていないと感じた本作。とはいえ、横スクロールアクションとしてはよくできており、ストーリークリアだけでなく、全フリーミッションのクリアまでプレイしました。

 2,000円のダウンロードタイトルに求めすぎかもしれないですが、もっと細かい所まで作り込まれていれば、更にベタ褒めだったと思います。